日経新聞2004.5.15 「松下電器どこまで強いか2 デバイスこそ付加価値」

■いわゆる目に見えない価値こそ最も強靭な価値であるとマーケティングの教科書は教えている。その第一が「ブランド」である。商品は寿命が短いが、ブランドは長い。顧客の愛顧心も強い。

■ただ、最近の事例でみると、ブランド価値が簡単に失墜することが多い。

■雪印、三菱自動車… ソニーさえも勢いを失いつつある。

■ブランドを構築するのは時間がかかるが、崩壊させるのは一瞬で決まるのである。たいていは、企業の姿勢が顧客の信頼を失わせることがきっかけである。これこそ、高度情報化社会の特徴であろう。

■松下電器もパナソニックブランドが、部品の不具合をきっかけに携帯電話端末機のブランド価値を失墜させた経験がある。パナソニックほどのブランドが地位をとどめられなかったのは、製品ライフサイクルの早いデジタル機器ならではの現象であろう。。。

■マーケティングの教科書に書いてあるほどには、ブランドは信頼できない!というのが、この事例による実感である。

■そこで、松下電器は、デバイスを戦略の柱と捉えたという。ここでいうデバイスとは、電子回路だけではなく、いわゆる基幹的な部品やソフトなども指すようだ。

■つまり、製品そのものは、すぐに陳腐化してしまうので、後継機種についても、汎用的に使えるデバイスを開発して、製品開発のスピードアップやコスト削減を果たそうというのである。

■ブランドを構築することに価値がなくなっているわけではないだろうが、ニューエコノミーについては、デバイスの開発も戦略の中心となりつつある。。。という事例である。

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