06年新車販売 カローラが4年連続首位

■カローラというのは、4年連続どころか、ほとんど30年近くトップ近辺を走り続けているのではないですか?このニーズ多様化の時代に何たる快挙でしょうか。まさに改良を重ねて完成度を高めたロングセラー製品の典型として尊敬に値します。

■ところで記事にもあるように日本の自動車市場は成熟しています。新製品投入のサイクルを速めないと需要喚起できない事態です。こういう市場では、儲けることは困難です。売れない上に儲からない市場でどう耐えるのか?と自動車メーカーは問われているわけです。

日本の自動車メーカーは日本市場の競争で鍛えられた商品を海外に投入し、成長を持続するという戦略をとってきました。それは、日本で受け入れられた商品が、海外でも通用するという前提があります。

このまま成熟が進めば、マニアック化した日本の需要と海外で展開する戦略商品にギャップが出てきてしまうかも知れません。これは、携帯電話メーカーが抱える問題です。

■もっともトヨタは5年10年先を見据えた開発をすると言っています。環境問題に取り組んだ商品開発を行うということかも知れません。

売れないからと言って小手先の差別化競争に囚われずに、本質的なニーズ追求と開発を行わなければ、我慢比べ競争から抜け出ることができません。我々を驚かすような製品開発を期待したいと思います。

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