太陽電池、各社が増産 シャープ2割、三洋・京セラ2倍

木くずからエタノール バイオエタノール・ジャパン・関西、世界初の商業生産

電力各社、欧州で風力発電事業強化

■新エネルギーに関する話題が続きました。日本はほとんどを化石資源に頼っているため、技術開発が急務となっています。

これは世界的にも同じです。欧州では再生可能エネルギーシェアを2010年までに20%とする方針を打ち出しています。また米国では原子力発電を重視し、石油の依存度を下げようとしています。

日本は、石油ショックの苦い経験もあり、エネルギー政策(省エネ、石油備蓄、原子力推進)には積極的に取り組んできた過去があります。原油高騰に際しても、それほど慌てないで済む状況を作っています。

ただ人口減などにより、2020年にはエネルギー需要は頭打ちになるという予測もあってか、新エネルギーに関する取り組みはそれほど積極的ではないようです。

■もともと、化石資源のない日本は、新エネルギー開発にもっと積極的に取り組まなければならないのでは?

もっとも、変に政府が絡まない方が、産業が強くなるという指摘もあります。例えば、日本がリードしている太陽電池については、むしろ家庭での需要が市場をひぱってきました。環境意識の強い個人がいたからこそです。

このまま技術開発が進み、大幅なコスト削減が出来たとき、日本は太陽電池大国になる可能性も秘めています。

■ただし、こういう新エネルギーは既存業界にとって脅威となる「代替品」ですから、大きな反発がありそうです。技術だけあっても商売とならないのは、どのビジネスも同じです。単純に、エネルギー流通に乗っかるというわけにはいかず、各社、ユーザーに直接販売するモデルを模索しなければならないようです。

■新エネルギー技術は国内よりも、海外に需要があると考えられます。欧州では、新エネルギーベンチャーの設立が盛んであるとか。実際に、風力発電各社は、欧州市場進出を進めていますね。日本の技術で開発し、海外で活用するビジネスモデルがありそうです。

■こういう夢の新技術に関しては、詐欺まがいの怪しいビジネスも横行しそうですね。気をつけましょう。

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