ビール戦争、戦略二分 鍵は「コンビニ棚」の資格

■苛烈なシェア争いで、一般消費者もその行方を見守る感があるのが、アサヒ、キリン戦争です。劇場型企業競争とでも言うのでしょうか。

昨年の初めは、キリンが首位奪還を果たす予想でしたが、皮肉なことに、ビール全体の売上が低迷したために、スーパードライを擁するアサヒが死守したということです。

まあ、1位になったから儲かるか、2位になったから儲からなくなるか、といわれれば、何の関係もないのですが。

■ビール市場は長期縮小を続けています。市場が成熟した時に、多様化に対応するために市場細分化する戦略をとったのがキリン。あくまで柱となる商品に集中するのがアサヒという図式です。もっとも、両社ともそうせざるを得ないという状況にあったわけですが。

キリンは、発泡酒、第3のビールでも1位商品を持っています。プレミアム市場にも進出するということですから、小さな市場をコツコツと押えていき、アサヒを包囲する態勢を整えています。

キリンは清涼飲料水でもヒット商品を持っており、成熟市場での利益モデルを着実に育てつつあるという印象です。

これに対して、アサヒは、スーパードライ頼みの状況は変わりません。総合飲料メーカーを志向しながら、弱者の戦略からの転換が進んでいない状況です。

■ただ両社とも、今後も収益を安定させるためには、売上を分散させるだけではなく、継続的に収益を吸い上げる利益モデル作りが鍵になります。

元々、業務店に強いキリン、量販店に強いアサヒという話がありましたが、今は崩れているのでしょうか。販売チャネルごとに圧力がかかるため、中々チャネル展開ができないというのが初期の競争でした。

しかし、この記事を読むと、コンビニがビールメーカーにとって「展示場」のような役割を果たしているようです。コンビニもそんな位置づけになったんですね。

業務店に対する販売には、リピート需要モデルを作る可能性があると推測しているのですが、どうでしょうか。

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