06年粗鋼生産 高級鋼材で世界をリード

■2006年は、造船や自動車などどちらかというと重厚長大産業が好調でした。好調な政界経済、特に中国経済の恩恵を受けていたというのが多くの意見でした。

鉄鋼についても、中国のインフラ需要が大きく、しばらくは好景気が続くと言われています。ただ、この記事にあるように、中国メーカーの台頭もあって競争激化しております。そこで、高級素材に特化するというのが日本得意の戦略です。

造船が3年分の受注残を抱えているというのはすごいですね。

■もっとも、日本の多くの産業がハイテク分野に特化して、中国との価格競争を避けると言っています。それが思惑通りいかないのは、中国やインドなどの技術の進歩が思ったよりも早いことです。低価格品もハイテク品も根こそぎ持っていかれてしまう業界もありそうです。まるで、日本車が海外市場を席巻するような具合です。

■30年前、日本に市場を蹂躙されたアメリカは、ITやバイオに投資を集中し、経済を立て直したと言われています。ただ、ITにおいても中国はアメリカの技術を取り込んで、産業を作り上げつつあります。

なにしろ、かつての日本が10個一挙に立ち上がっていると言われる中国ですから、各国の特化を無力化してしまうほどの物量とエネルギーを持っているのでしょうね。

■鉄鋼における先行技術がどれほど優位性があるのか知りませんが、いつまで続くんだろうと疑問です。

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