ビジネス・ブレークスルー 中国企業からマネジメント教育を受託

■大前研一氏が代表を務める遠隔授業の会社です。とうとう中国に進出しましたか。

大前氏は以前からトップ1%をターゲットにすると言っており、日本の1%の次には、中国という流れになったようです。

ブロードバンドを使った遠隔授業の特性を活かしていますね。

■同社が上場した際、今後、どのように事業を拡大していくのだろうと思っていました。もっと普遍的なコンテンツを増やして底辺拡大するんだろうか、それとも、海外へ水平転換するんだろうかと。

大前氏は海外での知名度が高く、特に中国圏では尊敬を集めているようですから、強みを活かすという観点からは合理的な展開です。

■実は、私はこの会社が運営するCS放送のファンです。子供が朝の教育テレビに釘付けになるように、私もしばしばCS放送から目が離せなくなることがあります。時間があっと言う間に経つんで、危険なんですが。

とにかく内容が濃く、コンテンツが充実していることは確かです。

■中国の課題はマネジメント層の薄さです。共産主義から突如資本主義に鞍替えしたものだから、官僚主義者と儲け主義者が渾然としております。起業家ばかりがいて、マネジメントできる人間が少ないというのが特徴です。

そういう意味では、同社のコンテンツが必要なことは間違いありません。ただ、中国の人がそれを受け入れるかどうかは分かりません。定着するかどうかは、まだまだこれからだと思います。

■他の遠隔授業を展開する企業にとっても、選択肢が示されたわけです。どの層をターゲットにするのかが、企業の存続の鍵を握ってきますね。

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