■コモディティとは、普及品、汎用品と訳される。原料、資料、一般にありふれたもの。商品の差別化が難しく、価格でしか優位性を作れないもの、といわれる。

■こういう商品どうやって売るの?とよく聞かれる。

■実は、コモディティ品は、マーケティング戦略の効果が表れやすい分野である。主に2つの主要戦略がある。

■1つは、コモディティマーケティングの王道。つまり、価格でしか優位性を示せないのなら、徹底して価格で勝負する。

そのためには、M&Aを積極的にしかけて規模的優位をつくる。垂直統合によりサプライチェーンをとりこんでコスト統制する。価格競争を辞さず相手が逃げ出すまで戦う。などの方針が必要である。ランチェスター戦略でいえば、強者の戦略を徹底して行うのである。

わりと世界的には、こういう王道で戦うメーカーはあるようだ。実は、コモディティで強い企業はむちゃくちゃ儲かるのである。工業資源品のメーカーでナンバーワンの企業を見てみるといいです。

ただこの方法は規模の追求を基本とするので、資金力がある程度必要ですね。

■もう1つは、日本企業が得意とする戦略。コモディティ品を差別化してしまう。

コトラーのいうように、顧客は物理的製品を欲しているわけではない。ニーズは様々である。顧客をじっくり観察してみると、価格は高くても納期が早ければいい、とか、小口で分けてくれたらいい、とかあるもんである。
提供する企業側が、こまめにセグメントする労さえ厭わなければ、差別化要因はいっぱいあるのである。
もちろん価格もセグメントにより分けることで、利益率を高めることも可能である。
提供する企業の業務体制が整っていないために出来ていないことが多いが、利益をこんなところで逃しているものである。
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