CS放送に、ファーストリテイリングの柳井氏がでて講演をしていた。いつもながら豪華な放送である(^^)

なかなか面白い講演であったが、意外だったのは、柳井氏が、極めて素直で普通の人間であると感じたこと。有名企業の創業者なのだから、もっと個性が強烈なのかなと思っていたのに。

印象的なのは、やはり、成長に対する執念のような意思である。
1兆円企業にする、それがわからないやつは辞めてくれ、というわけである。
玉塚氏の社長退任については様々な批判や憶測も呼んだが、本人は、まっすぐにそう思っているようだ。不純さはない。

一方で、1兆円企業になるためには、このままの延長ではいけない、ゲームクリアが必要とも言っていた。ダイナミックなM&Aが、これから続きそうである。

共感したのは「経営に奇策はない。原理原則をコツコツ実践するのみ」というきらいである。
私もランチェスター戦略に関連して「手品のような奇策」を求められたりするが、そんなもので成功しない。私のやっているのは、原理原則に基づいた実践であって、華々しい成功ノウハウではない。

むしろ、経営者が手法ばかりを考えていたのでは、経営できないはず。経営者の仕事は、原理原則を理解し、全体を見渡すことである。

なお、経営者の責任として
1.企業を生き残らせる(顧客に適合する)
2.成長を続ける
3.使命感を持つ
を挙げていた。

その他、人柄のにじみ出る面白い講演であった。
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