■本日、ちょっと兵庫県の三田へ行ってきました。
ついでに話題のパティシエ・エス・コヤマへ。
なかなか勉強になりました^^
■スイーツには詳しくないのですが、こちらは、著名なパティシエの小山氏が作ったお店です。
どうも「小山ロール」という看板商品があるらしい。予約しないととても買えないという噂です。
店内を見ると、さすがの活気で、様々なケーキや洋菓子が並んでいます。
念願の小山ロールも購入することができました。
■面白いのは、お菓子店を中心に、カフェやパンやマカロンの店などが、周辺に建てられていること。
三田という田舎でありながら一つの村を作っています。
お菓子店の裏側は西洋風庭園になっており、ベーコンを焼く窯までが装飾品になっています。
あちらこちらにベンチとテーブルが設置してあり、休憩しながらお茶できるようになっている。
だから、領域が商業集積というよりも、ミニ・テーマパークに見えます。
■店が周辺にあるので、店員さんが、よく歩いていますが、お客さんと目を合わすと、必ず挨拶してくれます。
もちろん道を聞けば丁寧に説明してくれます。
店員さんの教育が行き届いているように見受けられます。
■パティシエ・エス・コヤマは、何を目指しているのか。
まず、三田という田舎にわざわざ店を作ったこと。これは、通りすがりの顧客ではなく、目的をもってくる顧客を呼び込もうとする考えです。
地域の顧客だけを標的にするのではなく、広範囲から目的を持った顧客を集めようとしています。
そのために、小山ロールという看板商品を意図的につくったのでしょう。現地でしか買えないから行くしかない。
しかも、高速代をかけてわざわざ行ったのだから、安い商品を一つ買って帰るのはもったいない気がします。客単価が上がる仕掛けです。
■現地では、店員さんのモチベーションが高い。これが、顧客の満足度を上げています。
実をいうと、カフェも狭いし、パンもそれほど美味しいとは思わないのですが、その分を差し引いても、店員さんの態度が気持ちいいものです。
どこかで、小山氏は、店員さんに手書きの報告書を義務付けていると聞きましたが、納得しました。
書くという行為は、実に多くの能力を使います。文章を読むと、その人の能力やモチベーションが如実に分かるものです。
特に手書きである場合は。人数的にも小山氏の目が行き届く従業員教育ができているということでしょうね。
競争戦略には、強みを鍛える方法(資源アプローチ)と、勝てる位置づけをとる方法(ポジショニングアプローチ)がありますが、その両方に気を配っています。
ちなみに、ポジションとしては、田舎にあってわざわざ行かなければならない名店です。実際に行けば、ミニテーマパークのようなエリアを作っており、滞留時間とリピート顧客を増やそうとしています。
資源としては、高い従業員の能力とモチベーションですね。
■お菓子店に止まらず、周辺に他の店やサービス施設を配置するのは、滞留時間を増やす施策でもありますし、領域の充実がリピート対策になります。
今は、食事をする店がありませんが、近いうちにきっと作るでしょう。
小山氏の構想は未完成でしょうが、今でも十分に機能していることがわかります。
■よくできた戦略だなあと感心しました。
ただ、誰もが真似をできるやり方にするためには、(私の)抽象化が足りません。
それが最初どのような意図をもって、どういうプロセスで作られたのかは、もう少し研究しなければなりませんね。
大いに興味をそそられました。
ついでに話題のパティシエ・エス・コヤマへ。
なかなか勉強になりました^^
■スイーツには詳しくないのですが、こちらは、著名なパティシエの小山氏が作ったお店です。
どうも「小山ロール」という看板商品があるらしい。予約しないととても買えないという噂です。
店内を見ると、さすがの活気で、様々なケーキや洋菓子が並んでいます。
念願の小山ロールも購入することができました。
■面白いのは、お菓子店を中心に、カフェやパンやマカロンの店などが、周辺に建てられていること。
三田という田舎でありながら一つの村を作っています。
お菓子店の裏側は西洋風庭園になっており、ベーコンを焼く窯までが装飾品になっています。
あちらこちらにベンチとテーブルが設置してあり、休憩しながらお茶できるようになっている。
だから、領域が商業集積というよりも、ミニ・テーマパークに見えます。
■店が周辺にあるので、店員さんが、よく歩いていますが、お客さんと目を合わすと、必ず挨拶してくれます。
もちろん道を聞けば丁寧に説明してくれます。
店員さんの教育が行き届いているように見受けられます。
■パティシエ・エス・コヤマは、何を目指しているのか。
まず、三田という田舎にわざわざ店を作ったこと。これは、通りすがりの顧客ではなく、目的をもってくる顧客を呼び込もうとする考えです。
地域の顧客だけを標的にするのではなく、広範囲から目的を持った顧客を集めようとしています。
そのために、小山ロールという看板商品を意図的につくったのでしょう。現地でしか買えないから行くしかない。
しかも、高速代をかけてわざわざ行ったのだから、安い商品を一つ買って帰るのはもったいない気がします。客単価が上がる仕掛けです。
■現地では、店員さんのモチベーションが高い。これが、顧客の満足度を上げています。
実をいうと、カフェも狭いし、パンもそれほど美味しいとは思わないのですが、その分を差し引いても、店員さんの態度が気持ちいいものです。
どこかで、小山氏は、店員さんに手書きの報告書を義務付けていると聞きましたが、納得しました。
書くという行為は、実に多くの能力を使います。文章を読むと、その人の能力やモチベーションが如実に分かるものです。
特に手書きである場合は。人数的にも小山氏の目が行き届く従業員教育ができているということでしょうね。
競争戦略には、強みを鍛える方法(資源アプローチ)と、勝てる位置づけをとる方法(ポジショニングアプローチ)がありますが、その両方に気を配っています。
ちなみに、ポジションとしては、田舎にあってわざわざ行かなければならない名店です。実際に行けば、ミニテーマパークのようなエリアを作っており、滞留時間とリピート顧客を増やそうとしています。
資源としては、高い従業員の能力とモチベーションですね。
■お菓子店に止まらず、周辺に他の店やサービス施設を配置するのは、滞留時間を増やす施策でもありますし、領域の充実がリピート対策になります。
今は、食事をする店がありませんが、近いうちにきっと作るでしょう。
小山氏の構想は未完成でしょうが、今でも十分に機能していることがわかります。
■よくできた戦略だなあと感心しました。
ただ、誰もが真似をできるやり方にするためには、(私の)抽象化が足りません。
それが最初どのような意図をもって、どういうプロセスで作られたのかは、もう少し研究しなければなりませんね。
大いに興味をそそられました。
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