V字回復した日立の経営改革とキーマン「各社が沈む中で…」

■日本の家電各社が業績悪化に悩む中で、好調を維持しているのが日立製作所です。

その理由は、早い時期に家電製品に見切りをつけて、重電分野に経営資源を集中させたから。これはよく知られた話ですね。

■日立は、2011年、業界では独自性があると評価されていた薄型テレビから撤退しました。見切りが早すぎるとも言われていたのですが、この思い切りの良さが効を奏した形です。

■思い出すのは、20世紀後半、凄まじい復活を遂げたGE(ゼネラル・エレクトリック)の姿ですね。

GEも当時は総合家電メーカーでしたが、日本企業の攻勢にさらされて、業績を危ぶまれていました。

そこに就任したジャック・ウェルチという怪物経営者が「世界でナンバーワン、少なくともナンバーツーになれない事業からは全て撤退する」と宣言して、大胆な事業の絞り込みを行いました。

それが、現在の超優良企業であるGEを作ったわけです。

■今回の日立の経営改革は、GEの改革の再現のようです。

実をいうと、今回のような絞り込み戦略を作ることはそれほどむつかしいものではありません。

戦略立案の方法を知っているならば、おそらく学生でも作ることができるでしょう。

ただ、難しいのは、それをやりきることです。

■GEのジャック・ウェルチが「20世紀最高の経営者」と呼ばれたのは、GEという複雑な組織の中で、「ナンバーワン、ナンバーツー」という単純なスローガン通りに、改革を押し進めことです。

だから今回も、日立という歴史のある組織の中で、様々なしがらみを無視して、改革を進める川村隆社長のリーダーシップが最大の鍵となっています。

おそらく、相当な決意をもって専制的な経営を行っているはずです。記事からも窺うことができますが。

だから勢い余って三菱重工を怒らせる勇み足をやったんでしょうか^^;

■それはともかく、この事例は、危機においては、経営者のリーダーシップがいかに重要かを表しています。

日本企業は現場力に長けています。シャープも現場における強さは以前から折り紙つきです。

ただ現場力だけではどうしようもない時があるということです。

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