製造業の新入社員なので、必ずしも営業職につくとは限りません。
もしかすると、営業だけはやりたくない。
でも、営業という仕事は大切です。そのことをお伝えしました。
■私が思うに、営業というのは、
論理性もいるし、クリエイティブさもいる。
コミュニケーション力も必要だし、計画性も問われる。
幅広い知識も必要だし、好奇心や探究心もいる。
メンタルの管理も必要だし、体力もいる。
まあ、営業を極めれば、なんだってできます。
私のような者が独立して10年、生きているのは、
■だけど未だに、営業とはノリだけで何とかなる仕事だ。
え?そんな人いまだにいるの?と思われるかも知れませんが、
特に製造業では、そういう認識の人がまだまだいます。
ノリとか勢いとか明るさとか、
だから新入社員の時に、
■営業の役割の一つは「営業目標を達成すること」です。
それは確かです。ほとんどの会社では、売上目標、利益目標、
それが嫌だ。という人も多いようですが、仕方ありません。
もっとも、目標達成の方法は特殊なものではありません。
たいていの営業は、プロセス化されていて、
ちなみにカリスマ営業といわれる人は、
逆に一発逆転の怪しげな技に頼ったり、
まずは、自社の営業プロセスをよく理解して、
(
■ただし、営業にはもっと大切な役割があります。
それが「情報を収集すること」です。
顧客の状況、ライバル会社、
例えば、
人事異動があったとか。新しい設備を導入したとか。
そういった細かなことから、
倉庫の配置の変化や、運送便の様子などから、
あるいは、財務状況を知ることになるかもしれません。
■上司から「あの顧客、最近どう?」と聞かれて、
「ボチボチです」などと答えていたら、「こいつバカ」
中国の兵法書「孫子」には、
その情報を集めてくるのが「間諜(スパイ)」です。
これを会社に置き換えると、間諜とは営業担当者のこと。
営業がしっかりしていない会社はつぶれてしまうという意味なので
■製造業は、ものづくりにより価値を創っています。
顧客が求めるもの。あるいはさらに進んで、
では、顧客が求めるものとは何でしょうか?
現場を肌で知る営業の情報なくして、
つまり、営業がダメな会社は、顧客が求めるような「いい製品」
営業はものづくりにとって、
■営業のもう一つの役割は「会社の看板」である。
営業は、会社の中で、最も顧客に近い存在です。
顧客がふだん接しているのは、営業担当者です。
だから顧客は、営業担当者の立居振舞いをみて、
営業がいい加減であれば、会社もいい加減な会社だとみなします。
営業がスピード違反や信号無視を平気でするような人なら、
営業担当者は良きにつけ悪しきにつけ、
■少なくとも、営業にはこの3つの役割があります。
営業担当者になれば、最低、この3つを守ってほしい。
私が製造業の新入社員に語ったのは、以上のようなことでした。
■まあでも、新入社員は素直な方が多いから、
問題は、実は、いまだに「営業は売り子だ」
上でも言ったように、
ものづくりに携わる会社ほど、
そうじゃないと、
製造業に営業の価値を注入する。
私の壮大なミッションは、尽きることがなさそうです。
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