■私事ですが、今年になって講演活動が増えています。
これはやはり昨年出した著書の影響です。
『「廃業寸前」が世界トップ企業になった奇跡の物語』
先日、ある団体で招かれたセミナーで、サーモスの話をさせていただきました。
その際、参加されたあ経営者の方からこう言われました。
「うちの会社は、戦略も仕組みも実践指導も全部やってきた。だけど何か足りないという気がしていた。その何かが、今日の話にはあった」
これほどうれしい言葉はなかったです。
■だけど「足りなかった何か」とはなんでしょうか。
言葉にするのは難しいですね。
でも、あえていうと、みなを一丸にするための要素とでもいいましょうか。
要するに、「サーモスの人たちは、なぜ劣悪な環境下でも前向きさを維持して、一体になれたのか」ということです。
言葉にしても難しい。それってどうすればいいのでしょうか。
今回のメルマガは、その難しいことを書いています。
実は、相当の時間をかけて書いております^^;
これはやはり昨年出した著書の影響です。
『「廃業寸前」が世界トップ企業になった奇跡の物語』
先日、ある団体で招かれたセミナーで、
その際、参加されたあ経営者の方からこう言われました。
「うちの会社は、戦略も仕組みも実践指導も全部やってきた。
これほどうれしい言葉はなかったです。
■だけど「足りなかった何か」とはなんでしょうか。
言葉にするのは難しいですね。
でも、あえていうと、
要するに、「サーモスの人たちは、
言葉にしても難しい。それってどうすればいいのでしょうか。
今回のメルマガは、その難しいことを書いています。
実は、相当の時間をかけて書いております^^;
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その際、よくいただく質問です。
「サーモスではなぜ社員が一丸となれたのですか?」
おそらくその裏には、うちの会社では、みんなバラバラだよ。
■その気持ち、わかります。
サーモスだって、決して一枚岩ではありませんでした。
抵抗勢力もいましたし、無関心な人たちも多かったです。
熱くなっていた一部のメンバーでさえ、
というか、わりと淡々とやっていたように思います。
それが、チームがバラバラにならず、
■などというと、
でも本当です。
「物語」は、人を結びつけ、熱くさせるものです。
当時から私たちは、物語に乗っかっていたと思います。
■私は、物語を「自分と他をつなぐもの」だと考えています。
たとえば優秀な営業は、
求めるもの、
そんなとき、優秀な営業は、情緒に訴える手段を持っています。
それが物語です。それは、情緒や感動やワクワクする気持ち、
「その商品、
「創業者が何度も破産をしかけながらも守り抜いてきたのが、
「最初は誰にも相手にされなかったが、
論理的に考えれば、お客さんには関係のないことやんか、
物語が、
■おそらく人間の本性として、
神話にしろ、伝説にしろ、民話にしろ、
物語は万人の心に届きます。
むしろ論理よりも幅広い範囲の人に届くはずです。
■人は本来、
小さな頃は、母親に依存しています。それから家庭。
何かにつながらずに生きている人などいません。
成長の段階によって、結びつくものが変わり、
(多くの神話が、父殺しをテーマにしているのは、
会社でワクワクすることがない。コミットできない。という人は、
むしろ「あんな会社のために働けるか」
■サーモスのメンバーは「今は廃業寸前だが、
その物語に何人かのメンバーがコミットすることによって、
物語が成就した今、私は「
その認識(立ち位置)
■あの頃のメンバーはその後どうなったのか。
サーモスでそのまま頑張っている人もいます。
他の業種に転職して頑張っている人もいます。ある人は、
私のように独立した人もいます。
そして、経営コンサルタントになった私は、「
なにしろ一度、物語の力を知った者は、それに乗っかることが、
それぞれが、
■会社人生を充実させたいというならば、
経営者は、
例えば、社是、経営理念、信条、ミッション。
あるいは、社史。
こういったものは、物語の宝庫です。
そこには必ず、豊かで魅力的な物語の要素があるはずです。
社史が会社の書庫に埋もれているならば、もう一度、
きっとオリジナルな物語が見つかります。
なければ、ベテラン社員から、過去の話を聞いて、
自分たちで、
■私が思うに、魅力的な物語を作る秘訣は、
過去にはこんな歴史があった。
現在はこういう状況である。
だから未来はこうなる。なっていたい。
それで十分です。
シンプルな方が、皆が気持ちを寄せることができます。
ディテールを作って、物語を肉付けするのは、
■もう一つの秘訣は、
物語は強力であるゆえに危険性もあります。
公の物語が強くなりすぎると、
(
だから、
コンプライアンスの遵守はもちろんですし、
■私は、自分の子供に、何度もサーモスのことを話してきました。
かつて廃業寸前だった小さな事業部にいた父は、人生の一時期、
子供に自慢できるような会社人生でよかったと思います。
(「聞き飽きた」とたまに言われますが^^;)
サーモスの奇跡をもっと多くの会社で再現したい。
そして、
それが今の私の願いであり、
その思いが成就するとき、
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