■興味深い記事です。デフレとともに成長したといわれるサイゼリアですが、同社社長はそういう言い方に異をとなえます。

低価格「志向」が強まっているのではなくて、低価格帯の市場規模がもともと大きいということ。一方で高単価の外食市場は規模が小さいので、あっという間に飽和状態になる。そうすると価値を下げるか、我慢して自分の首を絞めるかのどっちかしかない。価値、品質を下げている会社はお客さんから見透かされる。

私もその通りだと思います。もともと低価格帯の市場はあり、その中で、企業が切磋琢磨しているわけです。生き残るのは、価格以上の価値を提供した企業ということになります。

逆にいうと、高価格帯の市場は規模が小さく大手企業は参入しづらい。中小企業の生きる道はそのあたりにありそうです。

■低価格帯の市場でしのぎを削るサイゼリアですが、そのためには、コストを削りつつ、価値を上げていかなければならない。

データをとるのがうまい同社のことですから、コストは極限まで下げているのかと思いきや、まだまだだという。

今は、キッチンを狭くすることに取り組んでいるらしいです。

■価値をあげることについては、さらに凄まじい。人間の脳波を測定し、まずいものとは何かという基準を特定しようとしているそうです。

冗談ではないですよね??

人間が意識できないような「まずい」と感じるポイントを突き止めて、それをなくしていくということなんでしょうか。

サイゼリアはどこまで行くのだ?

■記事によると、サイゼリアのMAXは2000店舗と設定しています。その後は、ファストフード部門を育てて、さらに成長を目指すそうです。

牛丼屋さんが、全部で5000店舗。ハンバーガー屋が5600店ぐらい…

そう考えると、低価格帯レストランやファーストフードのMAX店舗数も見えてきそうです。

こういう数字は覚えておかないと。



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