日経新聞をみると、
ところがファーストリテイリング(持株会社)
どういうことなんでしょうか。
■ファーストリテイリングの2016年8月期決算売上は、
ところがここ数年は頭打ち感があり、
ちなみに、2016年8月期の同社の当期利益は、481億円。(
収益性において大きく見劣りします。
そのファストリの82%を占めるのが、ユニクロです。つまり、
■ユニクロの場合、国内売上が8217億円。
国内では飽和状態感のあるユニクロの商品ですが、
だとすると、ユニクロの問題は、国内店舗の整理と底上げ。
ことにここ数年は円安が続き、
あまりにも急激な円安だったので仕方のない面はありますが、
ですから、円安傾向に一段落がついている今日、
■もっとも国内ユニクロの実績があまり芳しくないのは事実です。
もともとユニクロは、
すなわち日用品としての衣服への特化です。
日用品なので、品質と機能が大切です。
簡単にいうと「いいものを安く」売ったわけですな。
いいものなのに安くできた理由は、
流行がないので、売り切る必要性が薄い。
だから最初から低価格を実現することができたのです。
■ところが、
一つは海外展開です。
むしろ、そこそこいい値段だと考えられているようです。
それでも海外で売れているのは、
そこに甘えたというわけではないでしょうが、日本国内でも、
それが国内消費者のユニクロ離れにつながりました。
■もう一つは、GU(ジーユー)の存在です。
ユニクロの姉妹版のように登場したジーユーは、
が、こういう新ブランドの登場は、消費者にとって、
機能品質がいいのにえらく安いことがユニクロの良さだったのに、
実際には高いというわけではないのですが、
■そのジーユーですが、ここにきて絶好調です。
2016年8月期の決算で、売上高は1878億円。(
ファストリ全体ではまだ大きくないものの、前年比33%増、
ジーユーの経営者は「10年で売上高1兆円を目指す」
そうなれば、
■なぜジーユーが好調なのでしょうか。
当初、ジーユーは、ユニクロの廉価版という位置づけでした。
確かにそうですね。
むしろ、消費者をなめているのか!って言いたくなりますよね^^
■990円ジーンズなんてヒット商品があったものの、
もっともヒットがあって自信をつけた経営陣は、
思い出してください。ユニクロは、
ところが、ジーユーの主要顧客(あるいは従業員)は、
見渡すと、安くてもダサくないおしゃれな服は海外製ばかり。
それならと「日本発のファストファッション」
■
逆に、
ここに至って、二つのブランドは被ることもなくなり、
■だからファストリがいま強化しようとしているのは、
ユニクロに関していえば、まだ海外展開の余地があります。
問題は、日本国内です。既に飽和感があります。
要するに、ユニクロ事業の限界が見えてしまったわけで、
■しかし、ジーユーは違います。
ファッションとしてのアパレルは、買い替え需要が旺盛で、
しかも、日本発のファストファッションというコンセプトは、
海外でも日本発信のファッションブランドは魅力のはず。
競合はインデックス(ZARA)やH&
(インデックス:2兆4254億円、H&M:2兆1637億円、
http://www.fashionsnap.com/
既に完成しているユニクロというビジネスと、
ジーユーが1兆円を超え、ユニクロをも超える時、ファストリは、
それが、株式市場にも評価されている今日なのでしょう。
■しかし不安もありますね。
まずユニクロとジーユーというビジネスは別物です。
SPA(製造小売り)という形態は同じでも、方や日用品、
ユニクロは機能と品質をひたすら追求してきたビジネスですが、
流行を追わなくていいから、
■もう一つは、ジーユーの掲げる「
ZARAもH&Mも、
そこにジーユーが「日本発」
こればかりはやってみないとわかりません。
■さらにいうと、ファストリは今後の成長のためにM&
柳井氏の性格からも、ビジネスの段階からも、
その際、他国の企業を買収して、
イケイケの企業がM&Aでつまづいて、
■そんなわけで不安はあるものの、
そんなふうに感じます。
日本発の世界企業が飛躍することを心から願っております。
参考:ユニクロ顔負け、急成長するジーユーの秘訣 日本発ファストファッションは化けるのか?
http://toyokeizai.net/
参考:「ユニクロにはできなかったことを」
http://diamond.jp/articles/-/
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