■なかなか身もふたもない記事ですなー。今年のプロ野球でブレイクしたDeNAの筒香と、長年日本の主砲を務めてきた日本ハムの中田の年棒格差をとりあげています。しかもその差は、2千万円です。

それぐらい、ええやん^^;

結論としては、球団経営好調なDeNAと、今一つの日ハムを要因としています。

■最近のDeNAは、球団運営のうまさで話題になることが多いですね。

これに対して日本ハムは、野球チームとしての運営手法は素晴らしいのですが、経営としては苦労しています。

その主因は、ホーム球場である札幌ドームの運営権を持っていないことです。(札幌市が持っています)

いまは、球団運営も黒字でないと成り立ちません。昔のような親会社の広告機関という考えでは、維持できません。

その収入も、テレビ放映権収入が多いわけではないので、球場に来てもらって収益を上げる必要があります。

ということは、球場の運営権を持っていないと苦しいわけです。

■DeNAは、その分、うまくやっています。

と簡単にいいましたが、これまで他の会社が黒字にしようとしてもできなかったことを短期間でやったのですから大したものです。

ベイスターズを黒字化した男 横浜DeNAベイスターズの池田純社長に聞く(日経ビジネスオンライン)

上の記事を読むと、その内容がうかがい知れます。

■その男というのが、35歳で社長になった池田純氏です。

若い。それに自信満々です。その自信がどこからくるのかというと「幼稚園の時にスイミングスクールに通いだしました。水泳が自分に向いていたようです。他の子供たちと同じ練習だけしていてもドンドン速くなる。やればやるほど速くなったのです」などと仰っています。子供時代の成功体験とは…

その池田社長が球団経営を立て直した方法は実はオーソドックスです。

野球について勉強する。球場に行って観察する。観客のデータを収集する。細かな施策を打つ。そうしたことを積み上げていったようです。

これがベテラン経営者になれば、何かのきっかけで突然逆転したというような物語を作って、喜々として披露するのでしょうが、池田社長は素直な人です。

いろいろ試したと思いますが、これまでで最もダメだったものは何ですか?

池田:試合に満足がいかなかったらチケット代を返金しますという試みですね。(中略)人はもっと善良で、まさか返金なんて求めてこないと思っていたのです。しかし全員が返金を求めてきた。
(笑)

■池田社長の認識は

とにかく客席を全試合満席にしたかったのです。全試合満席にするためには、野球を観せるだけではダメなのです。そんな時代は残念ながらもう終わってしまった。

というものでした。

そのためには、いかに観客とつながりを持つのか。その一つとして、横浜球場のオリジナルビール造りを一から始めたことを語っています。

短い記事ですが、取り組みの様子がうかがえて有意義です。


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