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■アパホテルが元気ですね。「書籍問題で世界的に知名度アップ」とは、元谷代表らしい強気な姿勢です。


中国からの観光客の宿泊は減ったが、台湾や香港は増えたのだとか。

いずれにしろ海外からの観光客がアパホテルの業績を支えているようです。

■アパホテルのビジネスモデルは、安く建てて、満室にする。ということに尽きます。

不動産は自社所有ですが、安い場所(変形地など)を買って建てる。部屋は狭く、節水で、ローコスト運営です。

大浴場があるところが多いですが、あれも部屋風呂をあまり使わせないための工夫であることでしょう。

■宿泊料も需要に応じて大胆に変更させています。空きがあるときは安く、満室に近い時は高い。都心のホテルなんて1泊3万円とかすることがある。

価格設定は自動で変動するシステムになっているはずです。

■アパホテルは、耐震偽装問題が発覚した時、物件を処分した経緯があります。

幸運だったのは、高い時に売却したために、その後のリーマンショックの影響を受けずに済んだこと。

しかも、安くなった土地を買って、都心進出を加速させることができました。

■ただ、記事にあるように、自社物件が多いというのは、大きなリスクです。

既存物件を担保に融資を受けて、新しい物件を建てるという手法は、需要が高い時はいいものの、減退すればとたんに回らなくなってきます。

かつてのダイエーが破綻したのと同じ構図ですね。

都心のホテル需要はまだまだ旺盛ですが、永遠に続くわけではないはずです。その時、どう対応するのだろうか。

気を付けてみておきます。

 
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