記事によると直近の5年間で、店舗数、店舗売上高ともに減少しており、コンビニドーナツが本格化してからは、500万円/1店の売上減だとか。
コンビニの影響甚大だったというわけです。
■この事態を受けて、ミスタードーナツ側は、コスト削減策を発表しました。
店内調理をやめて喫茶店形式への変更、持ち帰り専門店への切り替えを進める方針だという。店内で調理した“できたて”のドーナツが売りだったが、それを放棄して業態転換とコスト削減を優先するわけだ。
今後は、ドーナツにこだわらない喫茶店形式の店を模索していくとのことです。
コメダ珈琲をイメージしているのでしょうかね。
この措置は、素人目にみても、ずれているんじゃないかと思ってしまいます。
■記事にもありますが、ミスタードーナツはあくまでドーナツ店です。店内調理で美味しいドーナツが提供できなくなったら、どこでコンビニと戦っていくというのでしょうか?
最近、回転寿司がサイドメニューを増やして急速にファミレス化していっていますが、これは回転寿司という業態がある程度飽和しつつあるからです。
ドーナツ店って、飽和もなにも。浸透すらしていない。
これはずっとトップ企業であったミスタードーナツの努力不足によるものです。
それなのに、中途半端な食べ物屋に転換して、生き残っていけるというのでしょうか?
■私には、これはコンビニに塩を送るような施策に思えます。
ミスドが店内調理を捨てるなら、コンビニは「できたてホットドーナツ」とかいって店内でドーナツを揚げて、そのまま提供すればいい。
サーターアンダギーのような単純なものでさえできたては美味しいですからね。素人が作っても美味しくないはずがない。
店舗数、味、質、さらにイートイン施設、コーヒーと、すべての面でミスドを凌駕するようになりますよ。
■ミスタードーナツは、戦略を考え直す必要があるでしょう。
同社はもうすでに弱者なのですから、中途半端にマスを追うような施策はしてはダメです。
消えるには惜しいチェーンですから、頑張っていただきたいと思っています。
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