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メモ。外国人観光客数は3000万人に迫る勢い。このままいけば、2020年までに4000万人という目標を達成できそうです。

ただ今年になって中国人観光客の伸びが小さくなっているのが気になります。

それに比べて、スペインやロシアからの観光客が増えているとのこと。

喜ばしいことだなあと思っていたら、両国とも月の訪日観光客は1万人前後だというので、まだとるに足りない数です(><)

観光客増加の予測に比べて、ホテルが全然足りない


日本のホテルは大都市圏では満室状態が続いています。

それなのに、ホテルの建設計画は需要予測に比べて抑えられている状況です。(2020年までに10%増)

確かに、中国人観光客に支えられている今の状態は不安です。中国は何かあると、訪日規制をするぐらい平気でしょうから、あっというまに600万人近い訪日客がいなくなる可能性があります。

ホテル事業者とすれば新しくホテルを建設して、はしごを外されたくないという気持ちは理解できます。

それでなくても、2020年後に需要が急減するのではないかと政府を疑っていますからね^^;

そこで中国以外からの観光客を呼び込む施策をとらなければならない、ということで、

 観光庁は2017年7月に体制を強化・拡充した。人員数は4月から約100人増加して約250人となったが、増員の半数は民間からの登用である。組織面では、従前の「外客誘致室」が「アジア市場推進室」に変更されたほか、「欧米豪市場推進室」「新市場開発室」「総合計画室」が設置された。

 このうち「欧米豪市場推進室」は、欧米からの観光客誘致を強化する専門部署である。報道によれば、日本食や伝統文化などの定番メニューに加えて、英国人旅行者に対しては自然・景勝地巡りや温泉など、フランス人向けにはアニメやファッションなど、イタリア人やスペイン人に対しては芸術などと、国ごとに異なるニーズへ対応し、新婚旅行などの需要喚起にも取り組む方針という。

とのことです。

先日ブログに書いた城崎温泉などには頑張っていただきたいものです。

特にラグジュアリーホテルが足りない


日本の場合、西洋の富裕層を受け入れるラグジュアリーホテルが圧倒的に少ないことが問題です。海外のセレブが日本に長期滞在しないので、その国の一般観光客の選択肢にさえ入らないのでしょうね。

今のところ、日本の都市開発会社が、海外のラグジュアリーホテルチェーンを誘致して、運営してもらっている状態です。日本資本のホテルは、星野リゾートが頑張っているぐらい。その星野リゾートも、都心のラグジュアリーホテルを始めたばかりで、余力がありません。

もともと西洋の植民地にならなかった日本には、かの国の貴族を受け入れるような歴史的背景がありませんでしたから、ラグジュアリーホテルも育たなかったのでしょう。

だから今さら西洋のホテルを真似るよりも、日本風宿泊施設を世界に開いていった方が奥行きがあります。

その意味では、都心で和風ホテルを作るという星野リゾートの試みは面白いと思いますし、星野リゾートに続くラグジュアリーホテル運営会社に出てきてもらいたいですね。

日本の場合、自然や景勝地、温泉地など海外のセレブでも満足するような自然・観光資産は豊かですから、宿泊施設を整備し受け入れ態勢を作れば、需要は増えるはずです。

そういえば、以前、ハイアットが日本の旅館宿泊をパッケージして海外の旅行者に販売するサービスを始めるという記事がありました。

あれ、どうなったのだろう?こちらも面白いと思うのですがね。




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