メモ。カラオケチェーン各社の業績について。
カラオケ市場は約4000億円。
1990年代後半をピークに減少したが、最近は少し回復しているとのこと。
全国カラオケ事業者協会(JKA)の『カラオケ白書』によると、20年前の1997年の5,630万人に対して、2016年は4,720万人と大きく減少しています。ただし、ボトムは2011年の4,640万人で、その後は増加に転じ2013年からは4,700万人台を維持しています。
ただし企業業績は明暗が分かれています。
ひとりカラオケやシニア用サービスを展開する低価格路線の「まねきねこ」(コシダカホールディングス)が好調で、高級路線の「シダックス」が業績を落としてリストラの最中です。
もっともカラオケ市場じたいが成熟しており、今後も劇的な伸長は望めないでしょう。
カラオケチェーン各社の状況
渦中のシダックスは、もともと業務用の食堂運営の大手企業です。本業回帰を進めながら、最近では施設管理事業にも進出しています。
参考:シダックス カラオケ事業への見切りが煮え切らない
勢いのあるコシダカホールディングスは、第二の柱としてフィットネスクラブの「カーブス」を運営して、こちらも好調です。
カラオケに関しても、アイデアフルで、期待がもてます。
参考:成熟市場のチャレンジャー企業 コシダカホールディングス
業界1位の第一興商は、カラオケ店の運営とともに、業務用カラオケ機器の販売も行っており、こちらは堅調です。
が、基本カラオケ関連だけの事業なので、多様性を持たないと今後苦しそうです。
鉄人化計画は、ほぼカラオケ店1本なので、いちばん苦しいところです。第一興商と同じく、事業に多様性を持たなければ厳しいです。
グー・パー・チョキ戦略
ランチェスター戦略には「グー・パー・チョキ戦略」という考え方があります。
企業が生き残り、成長していくためには、
グー:得意分野に集中して市場で一定の地位を得る
パー:打ち立てた柱の周辺に、新たな事業を複数立ち上げる
チョキ:複数の事業から1,2を選択し、他は整理する
これを繰り返すことである。という考え方です。
ネーミングはベタですが、シンプルで実に分かりやすい。
言い換えれば、集中→多様性→選択・集中というサイクルが企業の永続的な活動となるわけです。
この原理原則に沿ったものは生き残り、怠ったものは生き残れない。
分かりやすい原理ですね。
参考:問い合わせが多い「ランチェスター戦略」の概要が学べるサイトや書籍を紹介します
「廃業寸前」が世界トップ企業になった奇跡の物語
■ 株式会社クリエート・バリュー
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