ドラッグストアの2016年度の市場規模は前年度比5.9%増の6兆4916億円。百貨店の市場規模を上回り、コンビニを猛追しています。
参考:ドラッグストアがコンビニを食い物にしている
ドラッグストアは、医薬品という高収益の商品を扱っていることを背景に、日用品を低価格販売して集客しています。
極端にいうと、日用品をただで配布してお客さんを集めておいて、医薬品を販売するビジネスモデルです。
コンビニの天敵です。
ところが、勝ちパターンのはっきりしたビジネスなので、各ドラッグストアチェーンは迷うことなく店舗数拡大にまい進します。業界内の競争が激しくなる所以です。
そこで、ドラッグストア各社はただの店舗拡大だけではなく、差別化も考えるようになります。
一部のドラッグストアが、日用品だけではなく、生鮮品を扱いだした。という記事です。
つまり、ドラッグストアが、コンビニだけではなく、食品スーパーを食い物にしだしたわけです。
生鮮品を扱うのは、全く別のビジネス形態のはずだが
記事にあるように、日用品と生鮮品では管理のむつかしさが違います。倉庫も物流も新たな設備が必要ですし、廃棄ロスも出ます。
普通に考えれば、全く違うビジネスなので、無理だろうと思ってしまいます。
おそらく、もともと生鮮品ビジネスのノウハウを持つ食品スーパーがドラッグストアに進出した。あるいは、M&Aによってドラッグストアが食品スーパーを取り込んだ。という前提が必要だと考えます。
しかし記事には、そういった事情は書かれていませんね。
地方のドラッグは、ゼロから生鮮品を扱いだして、ノウハウを蓄積しているのかな。だとすれば、たくましことですね。
消費者にとっては、ドラッグストアが生鮮品を扱おうと、食品スーパーがドラッグを扱おうと、便利ならいいわけです。
ドラッグストア、コンビニ、食品スーパーの垣根はますます低くなっていきます。3つの業界が融合していくのは避けられないことでしょう。
ということは、やはり資本力のあるイオン系が有利になるのかな。
セブン&アイが、どのように動くのか、見ていきたいと思います。
参考:ドラッグとコンビニは、イオンとセブンの代理戦争
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