企業の事業継承に関する記事です。
ダイエーが無理な世襲に失敗して破綻の原因を招いたのは周知の通りです。
そのダイエーを引き取ったイオンも世襲を行った企業ですが、次の承継が近づいてきています。
ところが現経営者の長男はまだ若く、どうするかが注目されています。
セブン&アイは、セブンイレブンの実質的創業者であった鈴木敏文氏が、イトーヨーカ堂の創業家を差し置いて自身の子供に継がせようとしたことが、解任の一因になったと言われています。
鈴木氏のあとを受けた現経営者は、いずれ創業家に社長の座を譲るのではないかと考えらえています。
記事では、ファーストリテイリングのことも書いていますね。
柳井氏が誰に承継するのか?は、同社の最大の関心事であり、課題です。
どう見ても、柳井氏の替わりを務める経営者を探すのは至難の業です。
孫正義氏とか、永守重信氏クラスを連れてこなければならないかも知れない。
が、ソフトバンクも日本電産も、後継者を誰にするかは、悩みの種のはずです。
昨日、同族経営に関する記事を紹介しましたが、こういう場合は難しく考えずに、世襲したらいいんじゃないですかね。
その方が、無駄な社内の権力争いも、経営方針の無茶変えも起こりません。
代々、社長は世襲で長期政権。
その代わり、番頭役が実質的な経営者として補佐する。
という方が、わかりやすい。
いわゆる実質的な「資本と経営の分離」です。
番頭同士で争いになったらどうするんだ。とか。
活力のない組織になったらどうするんだ。とか。
問題もあるでしょうが、短期でころころ経営者が変わるよりも、無駄な方針転換が起こりにくいはずです。
↓こういう事例を見ていると、そう思ってしまいますね。
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