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「限界費用ゼロ社会」の著作があるジェレミー・リフキン氏へのインタビュー記事です。



第3次産業革命とは

産業革命とは、産業界における大きな変革を総称したものです。

第1次産業革命は、19世紀、イギリスを中心に起きたムーブメントです。蒸気機関が発明され、大型機械の稼働が可能になったため、大量生産、大量輸送ができるようになりました。

第2次産業革命では、20世紀、電力の発達により様々な動力が工場で動かせるようになり、より大量生産が可能となりました。こちらはアメリカ中心です。

現在、進みつつあるのは第3次産業革命です。インタビューでは3つの分野から語っています。

(1)エネルギー

化石燃料から、風力、太陽光、地熱などの自然エネルギーへ。リフキン氏の主張の根幹をなしています。自然からのエネルギーなので、技術が進めば、いずれコストゼロになると考えています。

(2)自動車

ガソリンから電気や燃料電池車へ。さらに自動運転が進めばシェア利用が広がり、自動車の総数そのものが大幅に減少します。

(3)製造業

IoT(モノのインターネット)。すべての物がネットワークでつながり、データ収集ができるようになります。さらにAIの発達により需要予測や最適生産方法が計算でき、生産効率が向上します。

第3次産業革命で起きること


その結果なにが起こるのか。

(1)コストの低減

エネルギーコストの低減に加えて、シェア化、生産効率の向上などによりあらゆるコストが劇的に低減します。

(2)最適化

IoTやAIにより、あらゆるものの最適化が進みます。生産効率は向上し、無駄なものを作らなくなるので在庫ロス廃棄ロスがなくなります。

(3)分散化

低コストかつ事業の最適解がみえるので中央集約的な大資本は不要になります。大企業である意味がなくなり、小規模企業や個人ビジネスが多く成立します。そのため世界的な格差もなくなっていきます。

IoT、AI、シェア、個人ビジネス。このあたりのキーワードは、第3次産業革命のキモになってくるものです。

日本は乗り遅れているのか


原子力シフトを長年にわたって続けてきた日本では、すぐに自然エネルギーに切り替えることが難しい状況にあります。一部、既得権益者が変革を拒んでいる側面もあるでしょうが、現実的にはコスト競争力があるうちは既存エネルギーでいこうという構えです。

自動車においてもガソリン車で天下をとった日本企業は、他国のように全面電気自動車シフトはやりにくい。こちらも、世界的な普及の段階をみながら対応しようとしています。自動運転車については、取り組みを進めています。

そのほかの分野では、日本も変革を進めています。ITインフラは整備が進んでいます。電力最適化にむけたスマートシティ実験も進めています。

IoTに関してドイツに遅れをとっていると言われますが、遅れ過ぎているというわけではありません。

むしろ企業側は危機感をもってIoTに取り組もうとしており、これから急速に進むことが予測されます。もともと生産効率をあげることには世界トップですから、追い付くことは可能だと考えます。

進んでいる部分もあるし、対応が遅れている部分もある。当然ですね。

ただ第3次産業革命は確実に起きることなので、そこでどう振舞うかは非常に重要です。

私としても、ビジネスチャンスが多い時期なので、真剣に向き合っていきたいと思います。





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