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これも結果的にトヨタ包囲網のひとつになっていますね。

ZEV規制とは


ZEV規制とは、アメリカのカリフォルニア州が採用しているエコカー規制のことです。排気ガス汚染が深刻なカリフォルニア州は、世界で最も厳しい規制を課しました。アメリカ全体では緩いのに、この州だけ厳しいというのも面白い国ですな。

この規制は、一定以上の台数を販売するメーカーに対し、一定割合(2017年は14%)でZEV(排気ガスゼロ車)を販売しなければならないとしています。

しかも年々その割合は高くなっていく予定です。

トヨタが得意とするハイブリッド車は、いまのところZEVと認められていますが、来年からは除外されるようです。

ますますトヨタは苦しくなります。

クレジットの売買制度


この規制の特徴として、クレジット枠制度が設けられていること。

クレジットとは、ZEVを義務台数以上販売したメーカーが、その過剰分を他社に売る権利のことです。

EV専業メーカーのテスラは、当然多くのクレジットを持っていますし、逆にトヨタはクレジットを購入しなければなりません。

結果としてトヨタは、大量のクレジットをテスラから購入したという記事です。

これだけでテスラは100億円以上の収入があるということなので、ぼろ儲けです。

類似規制が世界に広がる可能性


ZEV規制は、今後他地域でも採用される可能性があります。

中国は、国を挙げて、類似規制を実施すると宣言しています。

もっともカリフォルニア州の規制が環境汚染対策であるのに対して、中国の場合は自国産業育成のための保護政策のきらいが大きいわけですが。

参考:さすが中国 エコカー規制でやりたい放題

それでもEVシフトがこのまま進めば、日産以外の日本メーカーは、ますます苦境に陥ります。

トヨタも決断の時が近づいているようです。





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