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作業着大手のワークマンがついにカジュアル店を出すようです。(東京・立川)

その仕掛け人という土屋常務のインタビュー記事が上です。


ワークマンがユニクロに挑む


ワークマンといえば、作業着専門店の中で、ダントツのガリバー企業です。

作業着業界の中で鍛えられた機能性の実現と、ローコスト店舗運営ノウハウを武器に、ユニクロに競争を挑もうとしています。

アパレル業界の中では、ユニクロに対抗できる企業は見当たりませんが、境界近くからやってくる競争相手は、手強いことが多い。

出自が違うので、異なるDNAを持っています。

ワークマンの場合、職人が現場で使う商品なので、品質・機能性が高い。ユニクロを凌駕するといってもいいでしょう。品質・機能に特化することで、多くのアパレル店を置き去りにしたユニクロの一番の武器を無力化してしまう可能性を持っています。

こうした競争は、消費者としては大歓迎ですね。

ワークマンについては以前、メルマガに書かせていただきました。

ワークマンは第二のユニクロになれるのか?

その際、現在の店舗でカジュアル衣料を展開するのは無理があるので、実験店を出すべきと書きましたが、ワークマン側は既に準備していたのですね。

業界内強者ゆえの後追い戦略


このインタビュー記事が何かと味わい深い。

ワークマンが、カジュアルウェアのPB(プライベートブランド)を始めたのが、2017年3月期です。

作業着を普段着として着る。というスタイルが一部の人たちによって行われていることを知ってのことでしょう。

その流れをワークマンが主導したのかと言えば、そうではないようです。

いや、うちは常に後追いだ(笑)。業界ではワークマンは地味なデザインばかりと言われていた。寅壱さんなんかが、けっこう派手なデザインを業界に仕掛けて、この流れをリードしてきた。

つまり価格で対抗できない小さな作業着専門店が、派手なデザイン作業着を作って差別化を図ってきた歴史があるわけです。

弱者は差別化をしなければ生きていけませんが、業界トップの強者企業は後追いすることが生きる道です。

圧倒的な販売力を誇るワークマンが、業界の潮流を捉えて、ミートする(真似する)ことは、戦略として理にかなった方法です。

しかも今回の場合、縮小する業界でつぶし合いするのではなく、他業界に進出していこうという流れですから、業界全体として大いに期待することでしょう。


カジュアルウェアにしてはダサい


ワークマンの強みが、作業着業界で鍛えられた機能と品質の高さだとすれば、弱みはデザインのダサさです。作業着なんだから仕方ない。

PBスタート前に社員にワークマンの製品を(1)かっこいい作業服(2)許せる作業服(3)ダサい作業服の3つに分類させたところ、かっこいい作業服に分類できるものがほとんどないことに愕然とした(笑)。

「今は2割がかっこいいに分類される」なんて言っていますが、本当だろうか。主観ですが、かっこいいと思える商品は一つもありませんよ。

しかし、それは実験店での経験を経て改善していこうという腹積もりでしょう。

ユニクロは、どうミートするか?


ただユニクロが黙っているとは思えません。

扱っている商品が違うので、すみ分けられると思う。

と言っていますが、ユニクロはそうは思わないでしょう。ここを危機に思わないと企業姿勢を疑われます。いや、既に買収提案などしているかも知れませんね。

「作業着×カジュアルウェア」というコンセプトは魅力的です。世界で戦える可能性があります。

その意味でも、ユニクロ側とすれば、ワークマンの高い機能性や品質を、自社に取り込みたいところです。

ワークマンが無理だとしても、その他の作業着SPA(製造小売店)を買収し、ノウハウを吸収することはできるでしょう。

この業界、これから動きがあるかもしれませんね。





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