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自動車業界の状況がよくわかる記事です。

なぜ一強時代に!? ホンダと日産がトヨタに敵わなくなった理由。ということですが、答えを言ってしまうと、トヨタも日産もホンダも日本市場を見ていません。今や売上の80%以上が海外であり、日本で消耗する必要はないというのが各社の姿勢のようです。

トヨタが得意とした「強者の戦略」


かつてトヨタは、日本市場におけるトップ企業として、ていねいに「強者の戦略」を実施していました。

すなわち

 2010年までのトヨタは「自社商品よりも好調に売れる他メーカーのライバル車」を許さなかった。

 日産 エルグランドが好調に売れてトヨタがグランビアで太刀打ちできないと、2002年に渾身のアルファードに切り換えてエルグランドを打ち負かした。

 2000年に背の低いワゴン風ミニバンのホンダ ストリームが登場して好調に売れると、2003年にボディサイズがほぼ同じウィッシュを発売して、販売合戦に勝利した。

 2001年に燃料タンクを前席の下に搭載して広い室内を備えたコンパクトミニバンのモビリオが登場すると、2003年に薄型燃料タンクで同様に車内を広げたライバル車のシエンタを投入。この勝負も最終的にシエンタが勝ち、モビリオはフリードに発展した。

 という具合です。

もはや強者ではないトヨタのアイデンティティ


ところが、いまはトヨタも日本のトップだと安穏としていられる立場ではありません。電気自動車や自動運転車の登場により、企業のポジションが大きく変わることが予測されます。

特に自動運転車が中心になってくると、メーカーよりも配車システム会社の方が事業の優先権を握るようになると考えられています。

メーカーの雄であるトヨタも「5年後、10年後は会社がなくなっているかも知れない」と危機感を抱いています。

日産やホンダも同じですね。産業構造の変化とともに、淘汰される恐れもあれば、逆にトップに躍り出る可能性だってあります。

下位企業としては、こういう時こそチャンスだと思わなければなりません。

そこで各下位メーカーは、独自の戦略をもって、地域を選択したり、異業種企業と提携したりしながら逆転の目を虎視眈々と狙っています。

そんなわけで、トヨタも日産もホンダも、これまでのように、日本市場で丹念に攻防戦を繰り広げるという状況ではないということですな。

販売店は生き残らなければならないので必死


メーカーがイマイチやる気の出ない状況の中、販売店はそうはいきません。日本以外に行き場のない販売店からすれば、縮小する市場においても、必死にやらざるを得ません。

衰退市場では、トップ企業の寡占化が進むというのが常識ですから、トヨタの販売店が力をつけて、一人勝ち状況を作っているというのが、現状です。

なんだか、メーカー各社がやる気ないのに、販売店が必死だからトヨタがひとり勝ちしているって、皮肉な話ですね。

日本市場を捨てるのは正しいのか?

もっとも記事では、販売店の圧力があるので、トヨタは手を抜けない。とあります。

本当だろうか?

「強者の戦略」を捨てた時点で、トヨタは、日本市場を見捨てたのだと私には思えますがね。

それにしてもトヨタのこの姿勢は、仕方ないと片づけていいのだろうか。

確かに2割しかない市場で、ガラパゴス的な開発投資をするわけにはいかんというのはわかります。

ただそうはいっても2割あるのだから、そこで圧倒的に勝つことは重要です。

これからは圧倒的に強い地域を作って、そこを守るという戦略も試していかなければならないのでは。


一方の販売店とすれば、商品をまともに開発してくれないのではたまりません。

生き残っていくためには、いつまでもトヨタに頼るわけにはいかんでしょう。

トヨタの販売店とはいいますが、資本関係はないところは、他社製品を販売するのも考えていかなければなりませんよ。

もしかすると近い将来、トヨタの販売店が、トヨタ車以外を販売するようになるかも知れませんね。







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