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無敵の進撃を続けるアマゾンの不安要素について書いた記事です。ジェフ・べゾズ自身が「いつか潰れる」と発言したことにかこつけての記事ですね。

ただベゾス氏の発言は「企業の寿命は30年」「小売業はいつか潰れる」といった程度のもので、慢心を諫める意図でなされたと思えます。


アマゾン最大の弱点は成長の維持


ただ記事は、アマゾンの弱点を突いています。

アマゾンは、市場シェアを上げることのみに注力し、収益性をあえて無視した企業です。アマゾンの価値は、その拡大が続くことにこそあります。

ただ拡大が永遠に続くことなどありません。いつかは飽和します。その時、アマゾンは収益性を上げることに舵を切るのでしょうか?

(世の中にアマゾンした選択肢がなくなった世界で、アマゾンが突如、値上げをしてくるのか?悪夢そのものですが、そんな社会を敵に回すようなことにはならないでしょうが)

実際のところ、ベゾス氏にも、行きつくところまで行った後のシナリオはないのではないか。だからこその「いつか潰れる」発言だったのではないかと感じます。

株価が上がらないと従業員インセンティブが効かない


もう一つ。アマゾンは、優秀な従業員を集める手段として、自社株の購入をインセンティブにしています。成長企業の常とう手段ですが、これが足かせになると記事は言っています。

つまり、アマゾンの拡大スピードが落ちると株価下落に直結します。そうなると、自社株の購入がインセンティブになりません。

もともと基本的な給与は低いといわれるアマゾンですから、株が上がらないとすれば、優秀な従業員を集める手段がなくなります。いまいる従業員も逃げていくかも知れません。

最先端の技術を開発し惜しげもなく製品サービスにつぎ込むことが特徴だったアマゾンにとって、これはシリアスな事態です。

ポスト資本主義社会も主導?


もっとも私は、アマゾンにとって、拡大余地はまだまだあると考えています。自然発生的に成長分野を見出し、拡大し続けてきたアマゾンですから、これからも成長分野を見つけ続けるでしょう。

アマゾンは、今後、衣食住を一括で展開していくと考えています。定額料金で、基本的な生活インフラ全体をアマゾンが面倒みてくれるとすれば、我々は助かりますよ。いや我々以上に、各国の政府が助かります。

最低限の料金さえ支払っておけば、とりあえず生活が保障されるわけです。あるいは、最低限の料金を支払うための方法をもアマゾンが開発してくれるかも知れません。そうなると、世界の人々の生存権や基本的人権を担保する存在となりますよ。えらいスケールの大きな話ですが、アマゾンにはそれぐらいやってほしいと願っております。


だからといって成長が永遠に続くわけではありません。成長が止まると死に体になる企業って、かつてのダイエーのようですね。

今のアマゾンの最大の課題は、株価成長ノルマから逃れる方法を見出すことです。いわゆる資本主義の弱点を補う存在になることです。

なんてさらにスケールが巨大になってしまった。

それにしても代表者が「いつか潰れる」と発言しただけで記事になるアマゾンって、やはり存在感ありますな。








 
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