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「いきなり!ステーキ」の不振については、「いきなり〇〇!」みたく大喜利のようなタイトルが目立ちますな。

内容も辛辣なものが目立ちます。

いきなり!脅威の急成長


「いきなり!ステーキ」は、ペッパーランチの創業経営者一瀬邦夫氏が、「俺のフレンチ」などの立ち食い飲食店からヒントを得てはじめた低価格ステーキ店です。

シリアルアントレプレナー「ブックオフ」「俺の」創業者の成功パターン

肉は量り売り。基本立ち食いで、回転数を高めて、低利益を客数でカバーするビジネスモデルです。

これが当たりました。「俺の…」と同じですが、高級肉のステーキが相当の低価格で食べれるとなれば、肉好きの人は放っておきません。

しかもフレンチと違って、ステーキには一流シェフは不要ですから、フランチャイズ展開に向いています。

2013年にスタートして、2018年には386店を達成。特に昨年からは、ブームといってもいい様相でした。

拡大を急ぎ過ぎたか?悪材料が噴出


ところが、今年になって失速が伝えられるようになりました。既存店売上高は11カ月連続マイナス。出店の増加によって売上の拡大を続けている状態です。これは早くも、成長のピークを過ぎたのではないかというわけです。

運営側は強気で、昨年がブームで良過ぎただけだ、まだ成長余地はある!と主張しています。

昨年が良過ぎたというのは事実でしょうが、だからといって、ピークアウトしないとは言えないと考えます。

常識的に考えて、人口減少に舵を切った日本で、高度成長期のような拡大路線が維持できるはずがありません。

それに運営が難しいシステムではないので、競合他社がすぐに現れました。これからも続々出てくるでしょう。

それがわかっているこそ、調子のいい時に一気に拡大してシェアをとれ!という姿勢があるのでしょうが、急拡大すぎるきらいがあります。

出店を急ぎ過ぎて、既存店舗同士が食い合いを起こしているという記事もあります。だとすれば、フランチャイジーにすればたまったもんじゃありません。いきなりコンビニ状態か!ってなもんです。

成長余地を求めて海外進出しましたが、アメリカでは、立ち食いという業態そのものが受け入れられにくく、苦戦を強いられています。

立ち食いなのに、たいして安くない


いきなり!ステーキの不振として、もうひとつ指摘されているのが、値段が高くなったということです。

スタート時からグラム2円は値上げしており、300グラムのステーキでいうと、600円分の値上げとなります。

600円というとランチが食べれますよ。大して安くないやん!といっせいに突っ込まれています。

これは人件費の高騰に応じた値上げなのでしょうが、スタートから5年程度で値上げに走るとは、そもそも最初の値段設定が間違っていただろうと言いたくなります。

システマティックな大規模チェーンはもう限界?


最近、低価格チェーンの不振が目立ちます。鳥貴族も値上げをきっかけに、不振が伝えられるようになりました。

サイゼリアも前年割れを起こしています。

吉野家も盛大な赤字を出しましたし、他の店もいつ赤字になるかわかりませんよ。

要するに、メニューを絞って人件費も削ってギリギリの収益で運営するデフレ時代の優等生だった大型チェーンの不振が目立つわけですな。

値上げはいや、メニューが変わり映えしないのもいや、というのも困ったものですが、顧客とはそういうものです。応えていかなければ、生き残れません。

変化の激しい局面では、水も漏らさないようなシステムは弱点になります。少々、隙があっても、変化に柔軟に対応できる姿勢がいまは必要なのでしょうね。

「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である」

と言ったのは、進化論を唱えたダーウィンでしたね。

ビジネスでも、システマティックな大規模チェーンではなく、創意工夫ができる余地のある小規模店が、優位なご時世なのだと思います。

参考

いきなり!ステーキ、いきなり業績不振へ。値上げしたら負ける国内デフレの深い闇=今市太郎

「高くなった」いきなり!ステーキ、1年で店舗数倍増→“客の共食い”で深刻な客離れの懸念






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