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日高屋と幸楽苑、いずれも関東に多い中華チェーンです。大阪人には馴染みが薄いですが、関東では日常的なお店です。

日高屋が苦境にあることは先日のブログでも書きましたが、上の記事では幸楽苑の好調さと比較する形で書かれています。

もっとも、この2社、ほんの1年前までは、好調の日高屋と不振の幸楽苑と伝えられていました。

ラーメンチェーン国内トップの幸楽苑はなぜ不振に陥っているのか

いま、全く逆の記事が書かれていることに飲食業界の激動ぶりがわかります。

日高屋 不振の理由


記事によると、日高屋の不振は、(1)値上げと(2)市場の飽和であるとのこと。

(1)値上げに関しては、またか!と言いたくなるほどお馴染みの理由です。低価格を売りにしたチェーンが、原材料費や人件費の高騰により値上げをする→客数が想定以上減り売上減、というパターンは、ここ最近のトレンドとなっています。

日高屋も業績が下振れ 「デフレの勝ち組」はどうなった?

要するに、原材料費、人件費コスト増が先にきて、脱デフレが追い付いていない状態です。これが一時的な現象なのか、あるいは低価格チェーンという業態そのものが限界を迎えているかはわかりませんが、軒並み厳しい状況に陥っているチェーンが増えていることは事実です。

(2)市場の飽和というのは、日高屋の特徴である関東の駅前立地に、同じ日高屋が増えすぎて、食い合いになっているということですから、作りすぎたわけです。

高度成長期のビジネスなら、関東以外にも一気に拡大していくところですが、ビジネスモデルが危ういと思われている現在、手を広げていくのは躊躇するところです。

幸楽苑 なりふり構わぬ生き残り施策


一方、業績が底を打った幸楽苑は、逆に好調だとみられています。

幸楽苑は、郊外ロードサイドに店が多いというこちらもファミリー層狙いの高度成長期に流行ったビジネスモデルです。

こちらもラーメンチェーンとしては、日本一の店舗数を誇りますが、ファミリー層そのものが元気のない時代に合わなくなってしまいました。ロードサイド店なので、日高屋のようなちょい飲み需要にも対応できません。

そこで、自社店舗を「いきなり!ステーキ」のフランチャイズ店にするというなりふり構わぬ施策に出て、あっと驚かせました。

あるいは280円ラーメンの復活や、チョコレートラーメンを作ったということですから、メニューや値段でもなりふり構わなさが出ています。生き残るためには、これぐらいしなければなりません。結果としてこの姿勢が奏功したようです。

人口動態的には、都心回帰が有利では


しかし、この流れがいつまでも続くとは思えませんな。

そもそも郊外のロードサイド店は、需要を失いつつあります。車の販売台数も減っています。ここが根本的に解決されていません。

一時的な復活はいいのですが、今後、長年にわたって生き残っていくためには、需要を捉えなければなりません。

2040年には、人口の4分の1が75歳以上になるといわれる日本ですから、やはり都心への人口集中が加速すると考える方が普通です。だとすれば日高屋の方が、有利な位置にいると考えます。

幸楽苑がそこをどう考えるのか、これからの施策をみていかなければなりません。






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