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メガネ店チェーンのビジネスモデルの変遷を書いていて、興味深い記事です。


低価格化と嗜好品化を同時に実現


メガネ業界に地殻変動を起こしたのは、「OWNDAYS」「JINS」「ZOFF」ら低価格チェーンです。2000年頃に登場し、一気に価格破壊を起こしました。

彼らは、自社で製造を行うことで原価を下げ、その他の経費も徹底削減することで、低価格でも利益が出る構造を実現しました。

一般的な価格帯が浸透しているところに低価格で売れば、売れるのはある意味当然です。

しかも、彼らは、眼鏡を機能性商品ではなく、ファッションとして打ち出しました。そのため、TPOに従って複数のメガネを持つというスタイルを普及させました。

安い商品を売っているようで、複数売るので、売上利益は上がるという仕組みです。

時計業界に起きたできごとと似ている


高価格から低価格へ。機能性から嗜好性へ。という流れは、腕時計に似ています。

もともとそれなりの価格で販売していた腕時計の世界に価格破壊を起こしたのは日本メーカーです。

クオーツ技術により、機能性は高いのに値段は極端に安い商品を実現しました。これにより老舗のスイスメーカーは壊滅的な打撃を受けることになってしまいました。

スイスのメーカーの逆襲は、腕時計を機能性から嗜好性で捉えなおすことです。「スウォッチ」で低価格品をカバーし、その他では極端な高級化を進めることで、日本の時計をダサいものに変えてしまいました。

この価値観の転換に日本のメーカーはいまだ対応しきれていません。

メガネの場合、低価格化と嗜好品化を同時に進めたというところが、少し違う部分ですが。

高価格から低価格へ。機能性から嗜好性へ。


この流れは、多くの分野に当てはまります。

 言葉にすると簡単ですが、低価格化においても嗜好品化においても、ビジネスモデルが全く違うことがほとんどです。

創業塾などで「一般的な価格の10分の1で売る方法を考えよ」という思考実験をするのですが、そのためには、製造方法も、人材の配置も、販売方法も変えなければなりません。

既存の老舗企業が簡単に追随できないようになっています。

一種のブルーオーシャン状態になってしまうのはそのためです。

次のパラダイムシフト、イノベーションは起きるのか?


ただし、需要の大きなところには新規参入業者が現れるので、いつまでもオイシイ市場ではありません。

OWNDAYSも一時は破綻しかけましたしね。

市場が煮詰まると、また新しいプレーヤーが登場します。

「さらに安値にする」→5000円のメガネを1000円にして利益を出せるのか?

「極端に高くする」→50万円、100万円のメガネを売るにはどうすればいいのか?

「一部機能に特化する」→老眼鏡、サングラス、カメラ機能付きなどに特化する?

こうしたパラダイムシフトやイノベーションが起こるたびに市場は活性化します。

ビジネスって面白いなあと思いますね。





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