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これ面白い記事です。閑古鳥が鳴いていたスペインの地方空港が、意外なアイデアで大繁盛となったという話です。

無責任な航空行政の果てに


人口3万5千人の地方都市にある空港がその舞台です。飛行機が発達したEUといえども、3万5千人の都市で空港を維持するのは難しいようです。

スペインでは、空港建設ブームの時期があり、各自治体が採算性も鑑みずに地方空港を作りまくったのだとか。現在、スペインには52の空港があるが、採算がとれているのは8つのみだということです。

どこの国の行政も同じようなことをやっているのですなあ。

案の定、この空港に関しては、航空会社が関心を示さず、全く機能していなかったらしい。つまり乗客ゼロです。

バックヤード機能に特化する


この空港を人工衛星の発着場にしたいと考えたのが、宇宙関連のベンチャーを経営する若者2人です。

といってもいきなり発着基地を建設するわけにもいきませんので、とりあえず空港を維持するためのアイデアを考え出しました。

それが「飛行機の駐機場」というものです。

暇な空港だからこそできるアイデアです。通常の6割程度の駐機料金を設定したために、EU近隣から空いている飛行機が集まってきました。他の空港に停めておくよりも割安なので、経済合理性を重んじる航空会社の需要をとらえたわけです。

この記事が書かれている時点で、80機の駐機があるということです。

裏の需要をとらえた


さて、80機もの駐機があるのなら、さらなる需要が生まれます。それを逃さないのが、ビジネスを展開させるコツですね。

当然ながら航空機のメンテナンスという仕事が生まれます。せっかく停めているのだからついでに、エンジンや電子関連のメンテをしておかない手はありません。

さらには、老朽化した飛行機の解体という仕事も発生しました。この需要が大きいらしい。記事によると、今後数年で15000機の解体が必要になると予測されており、需要はますます拡大すると考えられています。

だから、空港側は、さらなる敷地の拡張に向けて、投資を決定したということです。

いまやスペインどころか、ヨーロッパ最大の空港になったといわれるほどですから、大したものですよ。

「乗客のいない空港」がまだまだ成長を続けている理由とは?


視点を変えるというのは、このように大きなビジネス展開につながることがありますね。

この事例の場合、飛行機本来の機能である乗客や貨物の運搬から、その飛行機の保守や解体に視点を変えたわけです。

いわば、表の需要から、裏の需要への転換です。

けっこういろんな産業に応用できる事例ではないですかね。





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