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いきなり!ステーキに関しては、毀誉褒貶がジェットコースターの如しです。

2019年12月末時点で493店だった国内店舗が、2020年5月末は414店にまで減少。今年に入ってから79店舗を閉店したことが、5月の月次動向の数値から明らかになりました。

6月には11店舗を閉店する予定で、今年になってから2割弱減となります。

新型コロナの影響も大きいですが、それだけではありません。それ以前から、業績不振が伝えられていました。

いきなり!ステーキも人口減少の局面には贖えないのか

株価もさえません。2年前に5000円台だったペッパーフードサービスの株価がいまや500円台です。(3年前には8000円台をつけたこともあります)

株式市場は、もはや伸びしろなしと判断しているようです。

つくづく、飲食チェーンというのは、出店拡大している時に売り買いしておくべきですな。

営業キャッシュフローがマイナスに


実際、ペッパーフードサービスの業績は、いきなり!ステーキの効果で、直近の決算まで右肩上がりです。675億円(2019年12月期)

ところが、2018年から2019年にかけて勢いは鈍化し、利益はマイナスです。

2019年に関しては、営業キャッシュフローもマイナスになるほど落ち込んでおり、切羽詰まっている状況がうかがえます。

勢いにまかせて拡大しすぎたつけが、ここにきて現れているということでしょう。

売上は大きいが利益が薄い事業が右肩下がりになると厳しい


ちなみに、同社は主に、いきなり!ステーキと、ペッパーランチを展開しています。
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※いきなり!ステーキは直営店が多く、ペッパーランチはFCが多い。またペッパーランチは海外店舗が多いので、極端な数字になっていますが…

つまり、同社にとって、単価が高く売上効率がよいのは「いきなり!ステーキ」です。同社とすれば、こりゃいいわと一気に店舗拡大したのですが、いかんせん利益率が低い。立ち食いで回転数で勝負する店なので、利益が低いのは当然なのですが、売上のわりに儲からないので、単価を上げたくなるのでしょうな。しかし、値段が上がると当然、割高感が出てしまいます。割高感が出ると、客足が落ち、売上が下がります。

もともと利益率が低いので、売上が下がると赤字になるのも早い。店舗数が多いだけに、赤字基調になると反転は難しいものがあります。

やはり店舗を拡大する際には、もう少し慎重にならなければだめでしたね。

仕入先社長から20憶円借り入れ??


気になるのは、仕入先社長から20憶円借り入れたというニュースです。

ペッパーフード、食材仕入れ先社長から20億円借り入れ

銀行から借りずに、仕入先社長から借りるというのも奇妙です。

これに、比較的堅調なペッパーランチ事業を切り離すというニュースもありますから、

ペッパーフード、6月に新会社

何か、よからぬことが起きるのではないかと勘繰りたくなりますな。





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