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コロナ禍により、テレワークの導入が進んでおり、一部企業では「生産性が上がった」「仕事がやりやすくなった」「働かないおやじがあぶり出された」などポジティブな声が聞こえていましたが、実際には、生産性は大幅に下がるというのが、製造業の実感だと思います。

日本電産さん、よく言ってくれました。

なにせ「日本電産がダメならみんなダメだろう」と言われる優良企業のいうことですから、仕事内容の洗い出しが甘いとかそういう問題ではありません。

永守会長の言う通り
欧米などに比べて日本では住宅事情などがテレワークに適していないことが理由で、作業スペースの確保やオンライン・ツールの支給など環境整備が重要
という物理的な理由でしょう。

将来的には、住宅デザインの変化が求められますし、直近では、郊外駅近のサテライトオフィス開発が進むでしょう。


会見では
「今回のコロナ禍によってどれだけ余計な在庫を抱え、固定費が掛かっていたのかを見ることができた」とし、在庫管理の改革や固定削減を進める考えを示した。
ということで、課題を見つけられたそうで、転んでもただでは起きない同社らしいですな。

顧客訪問以外の営業手段の追求が必要


また日本電産といえば営業に強い企業でもあります。

特に、顧客訪問意識が強く、業績を上げるには顧客のもとへ行け、という単純で強力な姿勢を貫いている企業だと記憶しております。

もちろん、コロナ後には、訪問件数重視が復活するのでしょうが、この1年は、訪問以外の強みを磨かなければなりません。

訪問以外の接触手段の追求、提案構想力、プロセス管理の徹底など。

思えば、営業は、顧客訪問に頼りすぎたのかもしれません。

そういう意味でも、日本電産の営業変革に期待する次第です。





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