なかなか結構なニュースです。
後継者難などで廃業せざるを得ない中小企業は増えるばかりで、2025年の廃業予備軍は、127万社になると予測されています。
すわ、ここにチャンスあり!と小規模M&Aを仲介する会社が続々現れてきていますが、追いつきません。
そもそも、中小企業は、後継者さえ連れてくれば何とかなるというものでもありません。後継者が見つからないのは、引き継いでもうまくいきそうにない原因があるからです。
要するにややこしい面倒な案件が多いので、一山当ててやろうという考えのチャラい仲介会社では問題解決できないでしょう。
小規模M&Aは、金融機関が手掛けるのがいい
銀行側も、このまま企業が減って、取引相手がいなくなるとジリ貧です。
というか現在も、
日銀のマイナス金利政策の結果、集めた預金を貸し出しに回しても利益を生まない
という状態ですから、目の前の課題に取り組まざるを得ないというわけです。
本来、中小企業といちばん近しいのは銀行ですから、銀行が手掛けるのがいいのです。ジリ貧の銀行としても、再成長するための柱にしたいことでしょう。
経営人材を育成できれば、大きな成長産業となる
が、銀行側に、経営人材がいるのかといえばはなはだ疑問です。
誰か連れてくるといっても、限られた報酬しか払えないでしょうから、プロ経営者みたいな人は無理です。
ここは、銀行側が腰を据えて、事業会社を運営できる人材を自前で作るしなないのでしょうな。
10年仕事ですよ。
それも思い切って優秀な人材を、この分野に持ってこなければなりませんよ。
しかし、これが成功すると、銀行はまた大きな成長軌道に乗ることができます。
地方銀行や信用金庫とかに波及すればなお結構です。
頑張っていただきたいと思います。
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