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ファッション業界の世界トップ、インディテックス(ZARAの運営会社)が苦しんでいます。

コロナ禍による売り上げ不振で、約500憶円の赤字に転落。

これを受けて、1000店舗程度を閉店するようです。そのうち300店舗がZARAということです。

ファッションチェーン全体が落ち込む


インディテックスの2020年1月期の売上高は、3兆4510億円。

2位のH&Mの2019年11月期の売上高は、2兆6767億円。

3位のファーストリテイリングの2019年8月期の売上高は、2兆2905億円。

アパレル異変、いよいよ「ユニクロ」がH&Mを抜いて「世界2位」へ…!

時期がバラバラで申し訳ないですが、要するにコロナ前に、3位のファーストリテイリングが2位を猛追している状況でした。

そこへコロナ禍です。

全てのチェーン店が多大な影響を受けて、大幅な売上減に見舞われています。

ECシフトへの好機


インディテックスは、店舗をある程度切り捨てたうえ、EC(電子商取引)にシフトすることで乗り切ろうとしています。

日本にZOZOがあるように、欧州でもオンラインに特化したアパレル店が台頭してきており、無視できない勢力となっています。

インディテックスとすれば、この難局を、ECにシフトするための好機にしようという考えでしょう。

ユニクロにとって有利な状況


ユニクロ擁するファーストリテイリングとすれば、H&Mを射程圏にとらえたと思っていたところ、コロナによる混乱です。

同社も赤字転落は免れないでしょうが、考えようによっては、一気に世界トップに躍り出るチャンスが来たといえるかも知れません。

上の記事が指摘していますが、ファーストリテイリングには、有利な状況がいくつかあります。

1.ユニクロが扱うのは日用品であり、コロナ禍でも落ち込みにくい。

2.ユニクロの主要市場はアジア、特に中国であり、比較的コロナのダメージが少ない。

無理に世界トップを狙わなくても…


もっとも、上の2つは、コロナ禍だけのことではありません。

アパレルの日用品化はますます進むと考えられますし、アジア圏の市場拡大も進むでしょう。

何もここで無理をして世界トップを狙わなくても、地に足をつけて成長すれば自然に世界トップを目指せるというものです。

むしろ、目先の名声を狙うあまり、EC化に後れを取り、時代遅れになることの方が、リスクです。

ここは、いったん足踏みをしたとしても、企業体質の強化、高度化をすべき時だと思う次第です。





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