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これぞ「弱者の戦略」という事例ですね。

サーバーワークスは、2002年4月設立。2019年3月に上場。従業員100人超です。

設立当初は、大学入試の合否をネットで公表するビジネスを手掛けていたそうですから、学生ベンチャーのノリですかね。その後、アマゾンのクラウドシステムを導入支援するビジネスに展開し、成長しています。

コロナ前から成長軌道にあったわけですが、今回は、コロナ禍によるテレワーク導入企業増加の流れに乗って、さらに飛躍しようという話です。

ITシステムの構築は、適正価格が見えにくい


ITの世界も日進月歩ですから、安いサービスがどんどん出てきます。アマゾンのサービスはその先鋒に近いところにいます。

実際、世の中には便利な無料サービスがあふれており、たいていのことはできます。詳しい人に聞くと、在りものの様々なクラウドサービスを組み合わせれば、タダみたいな値段でシステムを作ることができるらしいですよ。

ところが一般企業は事情に疎いものですから、ITベンダー等が提供する高額なシステムを使用しています。

セキュリティを厳格にしなければならないとか、システムは人海戦術で作るので値段が高くなるとか言いますが、一般人には適正価格が見えにくい。

実際の作業も孫請け、ひ孫請けの人たちがやっており、建築業界の事情と同じです。誰がどれだけ利益を抜いているのかがわかりにくい。かくして、中小零細企業にはとても手が出せない価格帯になっています。

ありもののシステムを活用


アマゾンのシステムをそのまま利用するというサーバーワークスのやり方は、いわゆる「ありものを使う」ということですから、はるかに低額(一律50万円で構築とか)にサービスを提供しています。

業界の人たちは「あんなもの邪道だ。セキュリティはどうするだ!」というでしょうが、それはユーザーが決めること。適正な価格破壊がユーザーの支持を集めるのは、世の習いです。

今後、ひどい事故が起きる可能性がないと断言できませんが、あるとも言えません。

一般人に適正価格が見えにくい市場は、新興企業にとってチャンスが多いといえるでしょう。

小さな会社はニッチ市場に集中せよ


「弱者の戦略」だというのは、中小企業向けクラウドシステム、コロナ禍中のテレワーク導入と、ニッチ市場を目ざとく見つけて、集中していることです。

大石社長は「社員百数十人の当社は得意分野に集中した方がいい」と話す

まさにその通り、しばらくは集中戦略でいくべきです。