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ホンダよ、お前もか!?

と叫びたくなる記事です。

英国工場の閉鎖は、EU離脱問題とは無関係


先日、ホンダが英国工場を2022年までに閉鎖すると発表しました。

時期が時期だけに、英国のEU離脱を理由にしたものとして報道されてしまい、英国メイ首相から「深く失望している」と言われる始末です。

ホンダ側は、工場閉鎖と英国のEU離脱は無関係と表明しており、事情通からも「販売不振の結果だ」と言われておりました。

上の記事は、その実情について書いております。


 すでに多くのメディアが報じているように、ホンダの欧州ビジネスは最悪の状況に陥っている。2018年のホンダのEU、英国での販売台数は13万6000台にすぎない。SUVを主体とし、ホンダより平均売価がずっと高い三菱自動車にも販売台数で負けた。シェアは1%にも満たず、ヨーロッパ大陸ではもはやカルトカー(珍品)レベルだ。

なんとも、ひどい言いようですな。

欧州といえば、ホンダは昔からF1参戦で実績を残し、それなりに知名度もあったはずです。それが、1%のシェアにも満たないというのは、お粗末な限りです。いったいどういう戦略で臨んだのかと言いたくなりますが、その部分は記事には書かれていません。

こうなった以上、勝つ見込みのない場所でだらだら続けるのはもっとダメですから、撤退の判断は経営陣としては、当然だったことだと思います。

ホンダも社内政治の会社になってしまったのか?


しかし、それ以上に気になるのが、この記事に書かれたホンダの官僚化ともいえる組織の状況です。

真偽不明と敢えて言いますが、「トップに明確なビジョンがない」「誰のために車を作っているのかわからない」「過剰な忖度で政策が決まる」など、腐った組織あるあるです。

これって、日本の家電メーカーやかつての日産が軒並み罹患した大企業病そのものではないですか。


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工場閉鎖の発表をもう少しずらしておけば、これほど波紋を呼ばなかったでしょうに、タイミングを測ることすらできないほど、ホンダの経営陣は切羽詰まっていたのか、あるいは外部の反応など頭になかったのでしょうか。

記事では「EU離脱と重なって、閉鎖の口実ができたので、逆に運がよかった」などとまで言われていますね。

この作者、よほど恨みがあるのか、逆に好きで憂いてるのかどちらかですな。

ちなみに私も、ホンダのファンで、マイカーはいつもホンダです。ホンダの独自性や個性が好きだったからですが、最近はその個性が薄れている気がしていました。ただホンダもトヨタも日本市場を重視していないので、日本で販売する車にも力が入っていないのは仕方ないのかなと思っていました。

その上、欧州でもパッとしないとなるとどこで勝つのでしょうか?

本田宗一郎というバケモノを支えた藤沢武夫。二人の「最強伝説」

↑ この頃を思い出せーと言いたくなりますよ。

もっとも強烈なカリスマ創業者だったからこそ、その後が官僚化していったとも言えるわけで、組織をイキイキと維持させることのむつかしさを痛感させます。