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昭和電工社長のインタビューです。後半の記事が有料になっていて読めないのが残念です(><)


営業利益17%の高収益企業


昭和電工は、1939年に設立された老舗化学素材メーカーです。化学品だけではなく、石油、アルミなど多様な事業を行っています。

2018年12月期の業績予想(連結)は売上高9850億円、営業利益1700億円で、売上高は前期比約26%増、営業利益は前期の約2.2倍と大幅に伸びる見込み

というから絶好調です。

それにしても営業利益17%とは尋常ではありません。化学素材メーカーってそんなに儲かるのでしょうか?

と思って調べると

東ソー 15.9%
DIC 7.2%
長瀬産業 3.1%
エア・ウォーター 5.6%
宇部興産 7.2%
大陽日酸 9.3%

(いずれも直近の決算から)

ということで、皆さんいいですね。

しかしそれでも昭和電工の17%というのは突出しています。(昭和電工の前期は、10.0%)

この好業績を導き出したのが、同社社長の考え方にある、というのがこの記事です。

ニッチトップ事業を積み上げる戦略


昭和電工は、「個性派事業」の展開を戦略の中心としています。これは、

営業利益率10%以上、営業利益数十億円以上、市況の影響を受けにくいという3条件を満たさなければならない

とされています。

そんな都合のいい事業はあるのか?と思われそうですが、同社社長の考えは明確です。

 営業利益率10%以上と市況に左右されない事業構造という2つが意味するところは、トップシェアということなんです。裏を返せば、トップシェアをとれないと、その2つの条件を満たせません。
 昔は、企業は競争しながらも、みんな仲良く利益を出せましたが、今はそうはいきません。あらゆる産業で寡占化が起きています。寡占化しないと、もうからないためで、企業はどんどん大きくなろうとしています。トップシェアをとらなければ駄目なんです。

いわゆる「ニッチトップ戦略」というものです。圧倒的に勝てる事業を複数積み上げて、業績を維持するという方法は、好調が伝えられる三菱電機も採用している戦略でしたね。

選択と集中に失敗した三菱電機がとった戦略

これは、成長よりも生き残ることを主眼とした戦略です。老舗の中堅企業らしいしたたかな生き方だといえます。

「勝てる局面で圧倒的に勝つ」ランチェスター戦略の思想


この方法論はランチェスター戦略の基本的な考え方でもあります。

ランチェスター戦略の最も基本的な思想は、「勝てる局面を見つけて、圧倒的に勝つ」というものです。

たとえ小さな市場であっても圧倒的に強い市場は、ライバルからの攻勢にさらされることがありません。(攻撃を受けても撃退しやすい)

そんなトップ市場を複数積み上げると、昭和電工や三菱電機のような事業の形となります。

まさに生き残るために何をすればいいのかを明確に実践している企業だといえますね。


実際のところ、ベンチャー以外で、グローバルな成長産業に軸足を置き、大勝を狙う企業は限られてきています。

だからソフトバンクとか、トヨタとかは貴重な存在ですよ。

多くの企業は、現実的に生き残ることを目指して、戦略展開しています。

ランチェスター戦略の需要がますます高まりそうですね。