小さな会社が大企業に打ち勝ち

来年1月17日、沖縄でセミナーの講師を務めます。


テーマは、「『廃業寸前』が世界トップ企業になった奇跡の物語」

ステンレス魔法瓶の製造販売会社サーモスが、廃業寸前の小さな事業部だったところから、世界シェアトップの高収益企業になるまでに、何があったのか。

何をしてもうまくいかなかった小さな組織が、どのようなきっかけで立ち直ったのか。

その勢いを持続させた要因な何なのか。

メンバーの能力を最大限活かす組織とはどのようなものなのか。

などを、実際にあったリアルなストーリーとともにお伝えいたします。

沖縄の方はもちろん、全国からの参加をお待ちしております(^^)


小さな会社が大企業に勝つ方法


サーモスのお話は、私自身が当事者として体験したものです。

私がサーモスに所属していたのは新卒から14年間。人生においてはわずかな期間ですが、そこから実に多くのものを学ばせていただきました。

今は専門としているランチェスター戦略と出会ったのも、サーモスにいた頃です。

ちなみに、ランチェスター戦略のもととなった「ランチェスターの法則」は、数的優位の絶対性を示唆しています。

簡単にいうと、大きな会社には勝てないということです。

大きな会社には資本力があり、生産力があり、品揃えが豊富で、営業拠点も多くあり、優秀な人員が大勢いるでしょう。結果として、売れているはずです。

そんな数的優位を持つライバルに勝てるわけがない。言われなくても、感覚としてわかりますね。

ランチェスターの法則は、この当たり前の感覚に、統計的な裏付けを与えました。

数が多い者には勝てない。。って、身も蓋もない話すぎてぐうの音も出ませんや。

しかし、田岡信夫が作ったランチェスター戦略は、そんな絶対的な状況に異を唱えています。

小さくても、勝てる方法があるはずだ。実際に、小さな会社が大きな会社に勝つこともある。小さな会社が大逆転してトップ企業になることだってある。

絶対と言われたランチェスターの法則を破る方法がある。

その小さな会社が、大きな会社を逆転する方法をまとめたものが、有名な「弱者の戦略」です。

「勝てる局面」で戦う


弱者の戦略について、細かな説明は省きます。

が、ものすごく端的に結論だけをいうと、どんな小さな会社も「勝てる局面」で努力すれば勝てる。ということです。

巨大企業といえども、すべての顧客に最適な価値を提供できているわけではありません。

特殊なニーズを持つ顧客は必ずいます。

こだわりが強すぎる顧客もいます。

スマホを苦手とする顧客もいます。

早朝にしか動けない顧客もいます。

こうした特殊ニーズを持つ顧客は、人数が少ないので、大きな会社はケアしきれません。本音では切り捨てようと思っています。

こうした局面こそ小さな会社の主戦場です。

なにしろ、組織が小さいので、売上が小さくてもビジネスを成立させることができるのです。

小さな会社は、自分なりの勝てる局面を見つけて、そこでブレることなくひたすら努力すること。それが生き残るための最適解だと、ランチェスター戦略は教えてくれます。

つまるところ、サーモスがやったことはこれです。あれこれとブレてばかりだった頃は、じり貧でしたが、勝てる局面を見出し、そこで努力することに決めてからは、短期間で業績を上げていきました。

サーモスに限りません。すべての会社に応用できる考え方です。

実際のところ、私のコンサルティングの根本にあるのもこのシンプルな成功法則です。

サーモスでやったことが万能だとは言いませんが、今のところ、かなりのケースに当てはまる方法だと考えます。

どうすれば、自分でも勝てる局面を見つけることができるのか。

局面でひたすら努力するとはどのようなことを意味するのか。

どのように戦略を作り、実行計画に落とし込んでいくのか。

そういったことを、今回のセミナーでお話させていただきます。


来年は、アフターコロナが本格化する年ですね。

私の使命は、このシンプルで力強い成功メソッドをなるべく多くの方にお伝えすることだと考えています。

セミナーの依頼があれば全国どこでもうかがいます。