ガストが焼肉、しゃぶしゃぶ店に変わる理由 すかいらーく谷社長に戦略を聞いた

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■元祖ファミリーレストランにして、ファミレスチェーン大手のすかいらーくグループです。

バブル崩壊後の低迷期に、すかいらーくを全てガストに転換するなど、思い切った方向展開でも知られています。

現在は、ガストを中心に、バーミヤンやジョナサンなどを展開しています。

■同チェーンは、高価格帯のロイヤルホスト、低価格帯のサイゼリアに挟まれた中間価格帯にポジションしています。

かつてはその中途半端な位置づけで多店舗展開を進めたために業績が悪化し、再建のために上場廃止をせざるを得なくなった過去があります。

が、今は、そのポジションを、どちらにも変われるような位置として意図しているように思えます。

社長は、

MBO後、赤字店の閉店など負の遺産を払拭した時期が企業再生の第一フェーズ。第二フェーズはアベノミクスがスタートした2013〜2015年だ。この3年間は、高単価の商品を提案することで既存店を伸ばし、過去最高益につながった。

と総括していますね。

■そして最近のトレンドが、再び低価格化にあるとにらんだのか、目標を「客単価」の向上から、「客数」の向上にシフトしました。

そのあたりのことは、以前のブログに書きましたっけ。

すかいらーくグループの客数向上策

■現在のすかいらーくグループの特徴は「変わり身の早さ」ですね。

MBOによって、ファンドの支援を受けた際、相当柔軟な考え方を学んだようです。

データをとって、商機をつかみ、すぐにテストする、という経営手法です。

駅前需要に商機があるとみるや、専門店を強化しようとしています。

たとえば、女性が働きに出れば出るほど、簡易に食事をしたいというニーズが増える。ライフスタイルの変化によって広がるマーケットに対して、しっかり店数を投入していく戦術だ。

「戦術」といっていますね。店舗の入れ替えはどんどんやるぞーという意志があるんですね。

成熟化した日本市場に合致した経営の在り方ではないでしょうか。


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