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アップルの前期(2018年6月期)の業績は、売上高約2656億ドル(約29兆円)、営業利益約709億円(約7.8兆円)です。

近年、iPhoneの販売低迷が言われているとはいえ、30兆円もの現金資産を保有している超優良企業であり、株式時価総額でも常に世界トップクラスにあります。

そんなアップルも、かつては業績低迷して、身売り寸前までいったことがありました。

校回復したのは、一度、追放されたスティーブ・ジョブズが復活してからです。稀代のイノベーターであるジョブズは、iMac、iPod、iPhone、iPadと革新的な商品を次々と上梓し、今日の礎を築きました。

ジョブズが亡くなったのが、2011年。

そのあとを継いだティム・クックCEOのもと、アップルは世界トップ企業に駆け上がっていきました。


記事では、根っからのイノベーターであったジョブズと、オペレーションのプロであるクックという図式で書いています。

開発力にかけては他の追随を許さないジョブズも、製造や在庫、物流の管理等が得意ではなく、せっかく売上をあげても、多大なコストを垂れ流していた。が、オペレーションが得意なクックが、その部分を締めたために、アップルは莫大な現金を積み上げるに至った、というわけです。


アップルの業績は、クックの功績か


アップルの業績推移をみてみると、確かにジョブズが亡くなる前後あたりから急激に売上高が伸びています。

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しかし、それ以前から、売上高も利益高も利益率も急激に伸びています。これは、それまでのジョブズの取り組みが功を奏したということで、功績はやはりジョブズにあると考えた方がいいでしょう。

彼がオペレーションを苦手にしていたというのはその通りでしょう。しかし、それは自身も理解していたはずです。だから、クックを後継者に選んだのです。

記事の著者がいうキャッシュ・コンバージョン・サイクルも、ジョブズ時代の後半から急速に好転しており、クックは、その流れを加速させていったというわけです。

iPhoneが代表ですが、ジョブズの残した商品は、それだけ革新的で強かったということです。逆に余計なことをせず、現存の製品を販売することに専念してきたからこそ、現金を積み上げられたという側面もあるはずです。

もしジョブズが生きていれば、次のイノベーションのために社内をひっかきまわすので、これほどの業績を上げられなかったかも知れませんし、二度目の追放を受けていたかも知れませんよ。

ジョブズの遺産がいつまでもあるわけではない


ただジョブズなきあと、アップルが革新的な商品を生み出せなくなったというのは、散々指摘されてきたことです。

ジョブズが生きていて、クックと二人三脚でやっていればなおよかったのでしょうが、亡くなったのだから、仕方ありません。

iPhoneも2007年の発売から10年以上が経ち、革新性は薄れてしまいました。そろそろアップルも脱iPhoneを果たし、次の戦略を立てなければ、まずい段階に入ってきたと思います。


関係ないですが、量産オペレーションに苦しんでいるテスラは、クックのようなプロを雇いたくて仕方ないでしょうね。

テスラの新車は340年待ち?量産能力がなさすぎる

イーロン・マスクも、商品の開発に関しては天才ですが、そのあとの地道なことに苦しんでいるようで、このあたりスティーブ・ジョブズとそっくりなので面白いものです。