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アップルのティム・クックCEOが、自社株825億円の報酬を受け取ったという記事です。

これは、通常の給与や賞与とは別の成功報酬です。ちなみに2015年度の年収は約12億円とか。GAFAのCEOとすれば少ない額ですが、出来高払いがあったわけですな。

ただ、825億円の約半分は、源泉徴収されます。それでも途方もない額ですね。

手堅い経営手腕が光るティム・クックの10年


ティム・クックがアップルのCEOに就任したのが2011年、今年で丸10年となります。

スティーブ・ジョブズという偉人の後を継いだために、何かと比較され、物足りないと言われ続けてきました。

しかし、2011年に約40兆円だったアップルの時価総額は、今や270兆円、ダントツの世界首位です。

スィーブ・ジョブズがそのまま荒っぽい経営をしていたら、こうはならなかったでしょう。無茶をしないクックCEOの手堅い経営手腕のなせる業です。

ただし、ジョブズが健在であれば、新しい分野に挑戦して、全く違ったアップルの姿になっていたことでしょう。

いま頃、宇宙開発の権益を巡って、イーロン・マスクと激しくバトルしていたかもしれませんね。

などと仮定の話をしても仕方ありません。ともあれ、ジョブズの残した方向性を堅実に守り経営したクックCEOの功績は大です。

次の10年に向けて、どうかじ取りしていくのか。早々に後継を指名して、次に託すのか。

ジョブズの方向性もそろそろ尽きて、次のステージに行かなければならない時期にあると思いますので、次の動きが気になるところです。