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最近、何かとネガティブな話題が多いアマゾンです。自動運転車に参入するということですから、前向きな話なのですが、記事は、成長鈍化と結びつけています。

アマゾン側は、配送業務等における生産性向上のため、と説明しているようですが、この分野はグーグルやアップルやその他のIT企業らとガチでぶつかります。

棲み分けよりも、競合する方向へ向かっていくようです。

過去最高の業績でも、成長性は鈍化


とはいっても、アマゾンの業績は絶好調です。

アマゾン「最高で最悪」の四半期 10-12月期決算、減速の兆しにおびえる株主

休暇シーズンを含む10-12月期の売上高は前年同期比20%増の724億5000万ドル、営業利益は78%増の約38億ドルだった。通期の営業利益は前年の3倍を上回った。
ということですから文句のつけようがない。と思えますが、

10-12月期の増収率20%は、2015年前半以来の最低だ。成長著しいアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の増収率45%でさえ、わずか2四半期前の49%に比べると低い。

と、成長率が下がってきていることが問題となっています。


永らく無敵企業の名をほしいままにしてきたアマゾンのアイデンティティは、その成長性にあります。成長を前提とするので、利益がなくても儲けなくても配当がなくても株主は満足していたわけです。

が、その成長が鈍化したということであれば、潮目が変わった、と見る向きが多いのも仕方ないでしょうな。


GAFA全体が曲がり角にある


アマゾンだけではなく、GAFA全体が苦労しています。

GAFA、「稼ぐ力」鈍る 利益率20%割れ目前

税引き前利益率が20%切れ目前って…アンタ。

普通に考えれば儲かって儲かって仕方のないレベルですよ。しかし、世界経済を牽引してきたGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)のことですから、やはりネガティブに捉えなければなりません。

記事にもあるように、これらの企業の成長鈍化の要因は

1.既存企業との競争激化→GAFAは、既存の業界をITによって侵食破壊することで成長してきました。当初は泡を食っているだけだった既存業界の企業群も、最近では態勢を立て直して逆襲に転じています。

2.ローカル化の困難→グローバル市場では無双状態のGAFAですが、各地域の細かな事情に対応するのは苦手にしています。グローバル市場が成熟してくれば地域での戦いになるはずですが、そこでは苦戦しています。

3.社会的責任への対応→スマホやSNSや過去にない商品やサービスを展開してきましたので、過去にない社会問題が引き起こされています。個人情報をどう扱うか、情報漏洩をどう防ぐかなど、コストのかかる問題が目白押しです。

あとは、トランプ米大統領の無茶な要求にどう応えるかなども問題です。

アマゾンに関しては、ベゾスCEOの離婚問題もバカにできない問題ですよ。

そんなわけで、成長エネルギーの行き場を失ったGAFAは、新たな成長機会を求めて、各業界の食指を伸ばし始めています。日本企業との提携話も増えてくるでしょうね。

GAFAがお互いに競合する場面も増えてきますので、業界がどのように動いていくのか混沌としてきました。