ネットフリックス続報です。会員獲得に悩む同社が、リアルなイベント開催に乗り出しているというニュースです。
コロナ禍に、リアルからバーチャルへの移行が一般の会社のテーマでしたが、ネトフリの場合は、コロナが収束した後に、バーチャルからリアルへの移行がテーマとなっています。
映画やドラマの定額オンデマンド配信というサービスが珍しかったからか会員獲得に困らなかった時期が過ぎてしまったのですから、自ら仕掛けて顧客創造しなければならないのは必然です。
前ブログでもいいましたが、ネットフリックスはそろそろ収益の複合化を意識しなければならない時期です。これは、映画からテレビ、イベント、テーマパークへと事業を拡大していったディズニーも辿った道です。
ネットフリックスは「弱者」ポジションを変える時期に来ているのか
バーチャルのコンテンツをリアルに展開する
バーチャルのコンテンツをリアルに拡大するというのは、これまでも行われてきました。多くは、テレビなどでキャラクターにストーリー性を持たせておき、リアルなキャラクターグッズの販売や、あるいはイベントを開催することで、身近に感じたい、あるいは同化したいという欲求を満たすものです。
テレビや映画のキャラクターグッズを販売することや、キャラクターショーはよく行われていることですし、少し凝ったものだと、芸能人のオーディションや育成の様子をテレビで放送し、デビュー後のライブなどに顧客を呼び込む方法などがあります。
記事によるとネットフリックスは、コメディに力を入れているのでコメディイベントを開催しているようですね。
日本でもお笑いは強力なコンテンツなので、吉本興業などと提携して、育成リアリティショーなどを放送すれば面白いと思います。
が、お笑い関連については、アマゾンプライムもABEMAも狙っています。芸人自身のユーチューブチャンネルもあります。競争は激しいですよ。
スポーツイベントにストーリーを付加する
リアルとバーチャルの融合ということに関しては、スポーツ関連が最も適していると思います。
残念ながら、ネットフリックスの事業領域ではありませんが、アマゾンプライムやABEMAはここに力を注いでいます。
ただスポーツイベントの動画配信だけでは道半ばです。イベントに至るまでのストーリーをコンテンツにしなければなりません。
アメリカではユーチューバーのボクシングの試合が、正規の世界タイトルマッチよりも大きなイベントとして開催されているようですが、それこそスポーツイベントにストーリー性が重要であることを示しており、スポーツ関係者は学ばなければなりません。
いまのところ、アマゾンプライムもABEMAも、ビッグイベントの放映権獲得に手いっぱいの感があり、背景のストーリーをみせることには神経がいっていないようです。
いや、ABEMAは、格闘技系のコンテンツに、意欲的なものがありますから、いつかそれが育つのかもしれません。期待して見ております。
サイバーエージェント 業績好調ですが、あの部門は赤字脱却が見えません
ネットフリックスはスポーツ関連の番組は弱いようですが、それ以外にもリアルにつなげる方策はいくらでもあります。
いったいどの業界と提携して事業展開していくのかと考えると、むしろ今までよりも楽しみです。
大いに興味をもって見ております。
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