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ボルボ日本法人が、オンライン接客(オンライン商品説明)を始めたという記事です。

コロナ禍で直接会いたくないという顧客の不安に応えたサービスですが、営業の生産性を上げる施策でもあります。

オンライン商品説明を活用すれば、商品の説明だけでなく、下取り車の参考価格やローンを含めた購入資金などもオンラインで提案できる。
都合のいい時間にオンラインで対応してもらったほうが、客も担当者も時間を効率的に使うことができる。
2000年代前半までは、契約のはんこをもらうまでに6〜7回会うことが多かったが、今は平均1.7〜1.8回程度。

どの業種でも同じでしょうが、コロナ禍は、日本の課題となっていた生産性向上を否応なしに推し進めるきっかけとなっているようです。

ライブ対応さえ不要になる?


ボルボの事例は、ライブで営業マンが対応するようですが、車ごとに、車種説明とQ&Aを動画にして公開すれば、さらに生産性は向上するはずです。

かといってボルボ本部が説明動画を作れば綺麗に撮りすぎてリアリティがなくなるので、販売拠点ごとに動画作成していただきたい。

つまり、営業の仕事は、事前説明動画を作ることになります。動画作成すると、ライブでのトークの練習にもなるし、一挙両得です。

事前説明の内容が充実してくれば、そもそもライブ対応など必要なくなるかも知れません。完全自動販売です。

むしろ、整備や修理に関しては、ライブで丁寧に説明していただきたいと思いますが。

余計な仲介はなくなっていく


記事は、最終的には会って信頼してもらって契約することを前提としています。

が、その信頼って、いるのかな?

車の場合、商品を気に入って購入するのだから、どの営業マンから買ったなんて副次的なものです。

顧客が納得すれば、自動販売機で購入してもいいわけですよ。

要するに、顧客に信頼されて、というのは、販売ディーラーという存在ありきのことであって、ボルボの通販サイトから購入できるならば、不要なものです。

余計な仲介は取り除かれていくのがデジタル時代の流れですから、これを機に流通再編の流れになることは必至だと思います。


先にも言いましたが、これは、自動車業界だけではありません。非接触営業を追求することが生産性の向上に結び付くでしょうから、各事業者は、いちはやく取り組む、あるいは準備をしておくべきだと思います。