カルビーの上場とさらなる成長を果たした松本前CEOのインタビュー記事です。
ライザップCOO就任を発表する前のインタビューなので、そのことには触れられていません。
カルビーの突然の退任は、様々な憶測を呼んでいますが、インタビューではサバサバした調子で答えているように思えます。
プロ経営者としての確かな実績
松本氏の手腕や業績については申し分ありません。
カルビーで手掛けたことは、本人のいうように単純で、コスト管理を徹底して儲けが出る体制にしたこと、社内コミュニケーションの活性化を図ったこと、権限委譲し若手を育てたこと、さらなる商品分野を育てたことなど、です。
本人のいう
難しく考えるから、かえってうまくいかないことが多いんです。ビジネスというのは、当たり前のことを当たり前にやるだけなんですよというのは、本音なのでしょう。
しかし、それを貫いてブレなかったのは、松本氏の手腕です。
「勝ち馬」に乗ることが成功の秘訣
また松本氏のいう
ビジネスは勝ち馬かどうかを見分けることが重要です
というのも、身も蓋もない言葉に聞こえますが、実際にその通りだと思います。
ただ松本氏のいう「勝ち馬に乗る」とは、既にうまくいっている会社を選ぶというのではないようで
勝ち馬に乗るとは言っていますが、実際はどこの会社にもそれなりのポテンシャルがある。経営とは、それをどうやって引き出すかということに尽きる。まったく力のない会社のほうが少ないです
と言っているのは、要するに、その会社が勝ち馬になれるような状況を作る、ということなのだと理解しました。
いわゆる「勝てる市場で戦う」「勝てるタイミングで戦う」「勝てる相手と戦う」という「孫子」や「ランチェスター戦略」が教える通りのことを言っています。
言い換えれば、技術力をひたすら磨いてきたカルビーという会社に、戦略的なポジショニングという概念を持ち込んだということなのでしょう。
この基本姿勢があれば、まだまだ多くの日本企業に必要とされる人だと思います。
なぜライザップだったのか?
というのは、よくわかりませんが。
RIZAPグループが松本晃カルビー前CEOを招聘 化学変化は起きるのか?
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