苦境続くシャープとパナが陥った、選択と集中の“罠”〜一極集中を突き進んだ誤算

■記事では、シャープとパナソニックが、液晶テレビやプラズマテレビに集中しすぎたために、失敗したということになってしますが、これは違いますね。

集中しすぎたのではなく、集中が中途半端だったというべきです。

■シャープの場合、液晶に「一本足打法」で資源集中したことになっていますが、実際には、サムソンほど資源を投入することができませんでした。

パナソニックの場合、プラズマテレビを見切る時期が遅れたというきらいはありますが、その他の事業分野では、集中しきれていないわけです。

要するに、この2社は、日本国内市場の中での集中を競っていたわけで、グローバル市場を相手にしているサムソンや台湾の企業の規模に対抗できなかったという図式です。

市場の枠を捉え間違えたというのは、日本企業のほとんどがはまった罠です。

■ただ、一点集中戦略にリスクがつきものであるというのはその通りです。

逆にいうと、弱者はリスクを背負わないと、勝ち目がないというべきでしょうか。

だから京都の部品企業など集中戦略に長けた企業は、現在の主力事業とは別に未来の稼ぐタネを準備しています。

そうしないと、本当に主力事業がだめになった時、倒れてしまいますから。

■だからといって、集中戦略は怖い、リスクが高いといっていると、勝つべき時に勝てません。

整理して考えないとダメですね。