■シダックスがカラオケ事業に見切りをつけるという記事です。

以前、「シダックスが苦境に カラオケ業界の異変」というブログを書きました。カラオケ市場の縮小により、シダックスが苦境にあるという内容です。

今回の日経の記事では、シダックスの(1)高級路線(2)システム事業がないこと。を苦境の原因にあげています。

(1)については、「まねきねこ」のような低価格店、箱貸業が生き残っています。シダックスの場合、もともとあった給食事業の展開から始めたカラオケ事業ですので、ある程度高級にならざるを得なかった事情があります。

(2)については、業界1位の第一興商などカラオケ機器を提供するビジネスですから、店舗売上に頼らなくても収益を上げることができます。シダックスは、店舗に客足がなければ成立しません。

■シダックスの2017年3月期の業績予測は、売上高1510億円、経常利益はマイナス120億円です。(この予測も楽観的すぎるとの評価があります)

カラオケ部門は、全体の19%の売上(2016年3月期)。持分会社にして、本体からの切り離しを図りましたが、それでも重荷になっています。

今回、志太社長が「ある意味でカラオケ業界の中から撤退していく」と述べたのは、何とも思い切りのいい判断です。

しかし、記事では全面撤退の意味ではなく、「既存店については改善を図りつつ、市場のニーズに合わない不採算店舗については撤退していく考え」と書いていますね。

■なんとも煮え切らない。

280億円ほどの売上をどこで稼ぐのか、あるいは郊外に多い大型店舗をどう立て直す(撤退する)のか、まだ道筋が見えていません。

記事では、公共事業への参入(保育所や図書館など公共施設の運営からスクールバスの運行、学校給食まで幅広い業務)に活路を見出すと書かれていますが、それもどれほどの実現性があるのかわかりませんよ。

それよりも、まずはカラオケ事業の止血が必要です。事業部門をまるごと引き受けてくれるところは見つかりそうにないでしょうから、少なくとも既存店舗の黒字化が急務です。

「既存店については改善を図りつつ」というところの中身を知りたいものです。