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ユニクロ傘下のジーユーが、伸び悩みをしているらしいです。

2017年8月期の決算によると、ユニクロの国内売上は、8107億円、海外売上は7081億円。

国内は頭打ち感がありますが、海外売上は伸びています。

一方、ジーユーの売上は、1991億円。じゃっかん前年比を割り込んでいます。

とはいえ、数年で1500億円も売上を伸ばしてきたジーユーですから、踊り場も来るというものです。

アパレルからトレンドを省いたユニークなコンセプト


ジーユーが急激に業績を伸ばしたのは、記事にあるように、「ユニクロの廉価版」から「高トレンドブランド」へコンセプトを変えたことです。

ユニクロは、もともと高機能・高品質のノントレンド商品をコンセプトにしてきました。

ファッションというジャンルから、機能や品質以外のものを省いたために「安くてよい」ものを実現することに成功しました。

ユニクロが日本のアパレル企業としては異例の1兆円超えを果たしたのも、このユニークなコンセプトのおかげだったと私は考えています。

日本発の「ファストファッション」


これに対して「ユニクロの姉妹店」のような位置づけでスタートしたジーユーは、ただの廉価版になってしまって鳴かず飛ばずの時期を過ごします。

そこからユニクロが捨ててきた「トレンド」を拾い上げることにより、全く違うブランドとして再スタートしました。

品質や機能を犠牲にしても、最新のトレンドに寄り添うコンセプトは、いわゆる「ファストファッション」への参入であり、実は世界のアパレルブランドの王道を行くものでもありました。

ファーストリテイリングの世界戦略の重要なパーツ


現在、ユニクロやジーユーが属するファーストリテイリング全体の売上は、1兆8619億円で、アパレル企業としては世界3位です。

1位はZARAが属するインデックス、2位はH&Mです。

この上位2社の看板ブランドがファストファッションの2大巨頭であり、最大需要を捉えるものです。

ユニクロはユニークな位置づけであるものの、ノントレンド商品で2社をしのぐことは難しいと思われています。

だからこそジーユーの成長は、ファーストリテイリングにとって、世界に伍していくための大きな武器となるはずでした。

ジーユーがユニクロを超える時、ファーストリテイリングは世界トップになる


「弱者の戦略」を先鋭化すべき時


記事では、ヨーロッパの最新トレンドを救い上げるZARAに比べて、日本のトレンドに準拠したジーユーの弱さが指摘されています。

確かにそうかも知れません。

しかし、世界的には弱者であるジーユーがZARAと同じことをしても勝ち目がないことは自明です。ここは、日本発のユニークなファストファッションブランドであることを前面に押し出して、尖った存在であり続けるべきでしょう。

変に世界基準に合わせるよりは、日本のファッションを世界に発信していくユニークな役割を担い続けるべきです。

その方が、日本の皆も感情移入しやすいでしょうしね。


いずれにしろ売上高2兆円を超えている上位2社と戦う上において、売上高2000億円では、いかんともし難いものがあります。

ここは、コンセプトをさらに先鋭化して、海外進出における「弱者の戦略」を明確にすべき時です。

そうじゃないと、市場に存在感を示すことすらできません。

成長が鈍化しているのは、戦略が鈍ってきているということなのだと思います。

ジーユーがトップを狙う位置になってから、次の一手を考えればいいわけで、今は、尖る時期だと考えます。