トヨタ自動車の豊田章男社長(66歳)が退任することを発表し
2005年に創業家直系として社長に就任してから18年。
リーマンショック、米国でのリコール、東日本大震災、中国リスク
元気のない日本経済を、トヨタが孤軍奮闘して支えている感さえあ
危機は外部からだけではなく、トヨタ社内からも、創業家出身者ゆ
権力欲が薄いといわれる豊田氏のことですから「社長を長くやりす
後任は、エンジニアの佐藤恒治氏(52歳)です。
豊田章男氏は、会長職にとどまり、佐藤氏をバックアップするよう
豊田章男社長を取材し続けた筆者が思う、退任の本当の理由
自動車産業は、単純なものづくり産業ではない
豊田章男社長は、退任の理由として「私は古い人間」「クルマ屋
その言葉には、自動車産業は、もう単純なものづくり産業ではない
短期的には、EVシフトへの世界的な潮流があります。
欧米各国がいっせいにガソリン車の廃止を政策決定し、EVしか認
もっとも、この極端すぎるEV化の世界で、覇権を握るのは中国企
中国BYD、首位テスラ脅かすか EV世界展開へ投資余力
このまま中国企業が突っ走れば、欧米各国も「トヨタの方がましか
その方が、トヨタにとってはいい状況です。トヨタが、中国BYD
途方もない巨大産業に変革するかもしれない
しかし、長期的には、自動車は自動運転化、連結化、共有化が進なにしろ、日本の自動車産業の市場規模は約57兆円。この巨大産
ただ、車が都市デザインの一部となり、住宅と一体になり、あらゆ
考えようによっては、途方もない巨大産業を作りだす好機にあると
トヨタには、何としても、次世代の自動車産業でも主役の座にとど
などというと、他の企業が怒ってくるかもしれませんね。ソニーも
ただ、やはり株式時価総額ダントツ1位のトヨタこそが、主役にな
トヨタほどになれば、政治活動も必要
豊田章男社長は権力欲が薄いと言いましたが、経団連だとか業界
会長になれば、そういう活動にも勤しむのでしょうかね。
トヨタ代表ほどの立場になれば、もっと政治家と交流し、ロビー活
特に欧州では、ハイブリッド車の延命も認めんと一蹴されてしまっ
生涯クルマ屋というのもいいですが、トヨタほどの企業になれば、
などと上から目線御免なさい。