(2017年6月1日メルマガより)
■先日(5月7日)、インターネットTVが「
亀田興毅とは、2年前に引退したプロボクサーです。
その亀田興毅にボクシングで勝ったら1000万円の賞金が手に入
挑戦できるのは素人のみ。
■まあ、結果は見えています。いくら引退したからといって、
試合前は挑戦者が不良ぶりを思いっきり発揮して煽りに煽っていま
なんと試合が始まった瞬間に、
ツイッターには「亀田興毅がサーバーをKO!」
(この日、亀田興毅は4人と戦ったのですが、もちろん全勝。
■この番組を企画放送したのが、
昨年から放送を開始し、
想定外のアクセス数だったのでしょうね。しばらくは、
それにしてもこの番組。日曜日の18時から始まって、
なんとも贅沢な時間の使い方です。
亀田興毅の知名度恐るべきというべきか、
■ちなみにこのAbemaTV、視聴は無料です。
常時、様々な番組を配信しており、ニュース、バラエティ、音楽、
無料なので、収益は広告配信でまかなうモデルです。
黒字化の目安は、週1000万アクセス。つまり、毎週、
それがかなわない現状、
■要するにAbemaTVは、
立ち上げの背景には、地上波テレビの衰退があります。
スマホに接することが生活の一部になった今日、
特に若者のテレビ離れは顕著です。
テレビを見ているのは中高年層ばかり、ということになれば、
スマホゲームを提供するサイバーエージェントとテレビ朝日が、
■今のところ番組はテレビやその他のメディアの焼き直しです。
仕方ないですね。いきなり独自性を出せと言われても難しい。
ただし今の自主規制だらけの面白くない地上波テレビではなく、
そういえば「亀田興毅に勝ったら1000万」企画も、
ここは「矢追純一のUFO」とか「川口浩探検隊」とか「
■これに対して、テレビの映画枠、
ネットフリックスやアマゾンプライムビデオ、
月1000円弱の会費を払えば、
映画配信に関しては、これらのサービスには敵わないでしょう。
■一方、AbemaTVと比較されることが多いのは、
老舗だけに、
ビジネスモデルは、月額課金と広告モデルの二本立て。今は、
ニコニコの特徴は双方向性です。
動画を配信するタレントも、
ニッチな分野を得意とするタレントとコアなファンが双方向で濃い
個人的には、ニコニコには近寄りがたい雰囲気を感じます。
逆にいうとそれだけ結束の固いコミュニティが形成されているとい
■ニコニコは2006年末にサービスの提供を開始して、
約3年。
そうなんですね。要するに、動画配信サービスは、装置産業です。
AbemaTVも同じです。
何年後かにAbemaTVが黒字化した折、
年200億円の赤字にもサイバーエージェントの藤田社長が強気な
■結論をいうと、私は、
コンテンツがテレビ番組の焼き直しだなんて安易すぎるという意見
CS放送なみに趣味に特化したチャンネルが無料視聴できるという
AbemaTVそのものの知名度が上げるためのイベント企画を定
なにしろ視聴習慣は蓄積ですから、藤田社長が腰を引かない限り、
■
世界最大の動画配信メディアにして、
今やユーチューバーなる存在まで生み出しており、
数年前までは素人動画があだ花のように持て囃されているだけなん
それに、
(縁日のくじびきに大当たりはあるのか?
なにしろ中学生の間では、
そんな売れっ子ユーチューバーを企業が放っておくはずがありませ
ユーチューブには視聴回数に応じて広告費が配分される仕組みがあ
だから、超売れっ子は別枠として、普通のユーチューバーは、
ニコニコと同じような動きに思えますが、
メイクの専門家←化粧品会社がスポンサー
旅行の専門家←旅行会社がスポンサー
手作り弁当の専門家←食品会社がスポンサー
株主優待の専門家←証券会社がスポンサー
なんて感じですか。
メダカ育成の専門家がいてもいいですが、
プロとしてのユーチューバーは、
■というわけで、
AbemaTVは、スマホで観るテレビというコンセプトで、
ニコニコは、
ユーチューバーは、
企業側とすれば、
これに比べて「若者に人気のAbemaTV」なんて冠があれば、
大成功するかどうかはわかりませんが、
参考:亀田興毅企画ヒットさせたAbemaTVの豪胆 ネット放送局が地上波テレビに勝る武器
http://toyokeizai.net/
参考:「200億円の赤字」
http://www.sbbit.jp/article/
参考:AbemaTVはニコニコといかに差別化するか? 将棋チャンネルから見るそれぞれの戦略
https://www.buzzfeed.com/jp/
参考:YouTubeの「売れっ子」に大企業が群がる理由 若者への「狭いけど深い影響力」に期待集まる
http://toyokeizai.net/