調理ロボットの普及が進むかもしれない。という記事です。
時給800円とありますが、レンタル業者がその時給で貸し出しているわけではありません。導入費用1600万円で6年間の分割払いにした際の時給計算を示しています。
ただ、時給800円というと普及が本格化するような気がしますね。
誰でも挑戦できるが簡単ではない
ロボットというと高度な技術が使われている気がしますが、半導体製造ラインの中のロボットに比べると、調理ロボットはローテクです。
それほど高度な技術がなくても製造に挑戦できます。
だからといって、簡単に作れるというものではありません。
限られたスペースで、しかも多様な動きが必要な調理現場において、単純な動きを得意とするロボットをどのように当てはめていくと効果を発揮できるのか、という設計力が重要になります。
製造ライン以上に予想外の出来事が多いだろう調理現場で、ロボットが稼働し続けるためには、技術以外のノウハウが必要になってきます。
誰でも出来るが、簡単ではない。むしろ見えないノウハウがいっぱいあって経験がものを言う。というのは、ローテク機械製造のあるあるです。
ニッチ市場ゆえに、弱者が狙うべき
もうひとつ。多様な調理内容があるために、一つのロボットの応用範囲は規模が小さくならざるを得ません。
どの調理を対象にして、採算ベースに乗せていくのか、という戦略がすこぶる重要です。
ただ、知恵を絞って、採算ベースに乗せることができると、ニッチ市場ゆえに、独占状態になるはずです。
大きくは儲からないが、競争上優位な地位を得ることができるという、まさに弱者の戦略そのものです。
中小製造業やベンチャー企業に最適のビジネスではないですか。
それぞれがニッチ市場で独自の地位を築けば、生き残りの道が拓けるし、産業としても盛り上がるし、いいことずくめです。小さな企業こそ取り組んでほしいと思います。
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